2019 全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦 in 筑波


2019 全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦 in 筑波
茨城県・筑波サーキット(1周2.070km)

2019年6月
22日(土)公式予選・レース1 天候:曇り・雨 コース:ドライ・ウエット
23日(日)レース2 天候:曇り コース:ドライ


ST600
#230
小山知良
予選 RACE 1:4番手(58"068) RACE 2:6番手(58"312)
決勝 RACE 1:3位 RACE 2:2位

#55     
國峰啄磨
予選 RACE 1:P.P.(57"892) RACE 2:3番手(58"216)
決勝 RACE 1:15位 RACE 2:3位

#420   
岩田 悟
予選 RACE 1:8番手(58"697) RACE 2:10番手(58"841)
決勝 RACE 1:9位 RACE 2:9位
 

2019 全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦



一進一退のタイトル争い! レース2では3人ともトップ10入り!

2019年シーズン前半戦最後のレースとなる、全日本ロードレース選手権第4戦が茨城県・筑波サーキットで行われた。

日本郵便 HondaDream TPからは、小山知良、國峰啄磨に加え、前回に引き続き岩田悟が代役エントリー。

今回は3人とも前週に行われた特別スポーツ走行に参加。

小山は初日のみの参加となったが、タイムも出ており、レースウイークで帳尻を合わせる自信はあった。

國峰も筑波は得意としており、2日目は3番手タイムをマーク。

前戦は、ぶっつけ本番となっていた岩田も、今回は事前に走行でき58秒台に入れるなど、さすがの走りを披露した。



筑波ラウンドは、全クラスが2レース制となっており、土曜日に公式予選とレース1が、日曜日にレース2が行われるスケジュール。

梅雨らしく不安定な天候となったが、レース1がレインコンディションとなった以外は、ほぼドライコンディションで走ることができた。



レースウイーク初日は、國峰が58秒313で2番手、小山が58秒455で4番手、岩田が58秒856で8番手と3人とも上々の出だしとなっていたが、アタック中に小山は1コーナーで転倒。

ケガはなく、マシンもダメージはあったが、チームは完璧に修復して行く。



スターティンググリッドは、公式予選のベストタイムでレース1、セカンドタイムでレース2が決まる。

いつ雨が降り出してもおかしくない天候だけに、早めのアタックを行うことを指示。

Aグループ走行の國峰が3周目のアタックで57秒892をマークしトップに立つ。

Bグループの小山と岩田も58秒台に入れポジションを上げると、セッション終盤に入ろうかというところで雨が降ってきてしまう。

このためグリッドは組みアタマ取りで決まることになる。



その後、雨は降り続き路面はウエットとなる。

だが、この日最後のレースとなったST600クラスのレース1のころには、雨は止み、路面は乾いて行く。

小山は、ドライ寄りのセットのまま臨み、岡本選手と3位争いを繰り広げる。

岡本選手の状況を冷静に読み、残り2周となった19周目の1コーナー立ち上がりで前に出るが、第1ヘアピン進入で抜き返される。

さらに最終コーナーで小山は前に出るが、ラストラップの1コーナーでインを岡本選手が取ると、立ち上がり重視のラインで小山はS字コーナーで前に出て行く。

そのまま3位争いを制し表彰台の一角を占めた。

岩田が9位、國峰はペースを上げることができず無念の15位となった。



日曜日は雨は降らず、ドライコンディションでレース2が行われた。

好スタートを見せた小山は3番手につけ前のライダーを追う。

國峰は6番手、その後ろに好スタートを見せた岩田がつけていた。

國峰は、2周目に4番手に上がり、これについて行きたい岩田だったが、第1ヘアピンで他車と接触しポジションを逆に落としてしまう。



3番手につけていた小山は、前を走る長尾選手のペースが思ったよりも遅く、トップの岡本選手が逃げてしまうと考え、4周目の第2ヘアピンで前に出て行くと、ペースを上げて行く。

9周目には、このレースのファステストラップとなる58秒069をマーク。

その差をジリジリと詰めていくが、勝負を仕掛けるところまでは行けず惜しくも2位。

國峰は、3番手の長尾選手の後方につけたところで、目の前で長尾選手が転倒。

単独走行となり3位でゴール。

岩田は最終ラップに1台をかわして10位でゴール。

前でペナルティを受け降順となったライダーがいたため、一つポジションを上げ9位。

日本郵便 HondaDream TPの3人がトップ10に名を連ねる結果となった。


 

選手より一言


 

小山知良コメント

チャンピオンシップを考えれば現状ベストで終われたと思います。

昨シーズンと同様、岡本選手とのタイトル争いを後半戦も楽しもうと思っています。

日本郵便の皆さんを始め、応援してくださる皆さんに喜んでもらえるレースをしたいと思っています。

タイトルを獲ったとしても、これから世界に出るというライダーではないのですが、若手ライダーの見本となるようなレースをしていきたいですね。今回も多くの応援ありがとうございました。
 

 

國峰啄磨コメント

レース1はリアタイヤをうまくグリップさせることができず、レース人生で一番厳しいレースと言える内容となってしまい、かなり落ち込みました。

何が原因かをしっかり検証して、今後はこのようなレースがないようにしたいですね。

レース2は、ドライになったので、落ち着いて順位を上げようと周回を重ねました。

事前テストから流れはよかったのですが、とりあえず表彰台に上がることができたので最低限のことはできたと思います。
 

 

岩田悟コメント

SUGO、そして今回の筑波とスプリントレースを3レースこなすことができ、だいぶ感覚も戻って来たと思います。

レース2では、うまくスタートを決めて國峰選手の後ろにつけたのですが、グリッドで変更したセットが裏目に出てしまい2度ほどハイサイドしかけてしまいました。

また声をかけてもらっても、いつでも行けるように準備しておきます。

その前に鈴鹿8耐を頑張ります。
 

手島雄介代表コメント


小山は、ベテランらしい勝負強さを今回も見せてくれました。

國峰は、レース1はよくなかったのですが、レース2でリカバーする走りをしてくれたので、後半戦は、さらに調子を上げてくれることでしょう。

岩田も両レースで9位と代役としては十分な成績を残してくれました。

今回は、東京に一番近いサーキットということで、関東圏の日本郵便の方が大勢応援に駆けつけてくださいました。

レース2では、トップ10のうち3つを日本郵便 HondaDream TPが占めることができたのは上出来だと思います。

この後、3人とも鈴鹿8耐に参戦するので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。