2017年11月30日~12月3日 アジアロードレース選手権 第6戦 in タイ・チャン・インターナショナルサーキット
2017 アジアロードレース選手権第6戦
タイ・チャン・インターナショナルサーキット
2017.11.30~12.3
タイ・チャン・インターナショナルサーキット
2017.11.30~12.3
AP250
#71 小山知良
予選:6番手
レース1:3位
レース2:優勝
#77 セス・ラジブ
予選:26番手
レース1:22位
レース2:DNF
#51 藤井謙汰
予選:20番手
レース1:23位
レース2:22位
#71 小山知良
予選:6番手
レース1:3位
レース2:優勝
#77 セス・ラジブ
予選:26番手
レース1:22位
レース2:DNF
#51 藤井謙汰
予選:20番手
レース1:23位
レース2:22位
SS600
#23 羽田太河
予選:10番手
レース1:9位
レース2:8位
#17 山田誓己
予選:13番手
レース1:13位
レース2:14位
#69 サラス・クマール
予選:20番手
レース1:18位
レース2:18位
#14 ブロック・ピァーソン
予選:19番手
レース1:17位
レース2:17位
#23 羽田太河
予選:10番手
レース1:9位
レース2:8位
#17 山田誓己
予選:13番手
レース1:13位
レース2:14位
#69 サラス・クマール
予選:20番手
レース1:18位
レース2:18位
#14 ブロック・ピァーソン
予選:19番手
レース1:17位
レース2:17位
アジアロードレース選手権 第6戦 in タイ・チャン・インターナショナルサーキット
小山知良がシーズン2勝目を挙げランキング2位
羽田太河も健闘しランキング3位となる
4月に開幕し全6戦12レースで争われてきたアジアロードレース選手権(ARRC)は、タイ・チャン・インターナショナルサーキットでシリーズ最終戦を迎えた。
タイラウンドは4月の第2戦に続き、今年2度目の開催となる。
スポット参戦も多く、このコースを走り込んでいるタイ人ライダーが速さを見せている。
今回もSS600クラスでは、タイヤマハ、カワサキタイランドチームから出ているライダーが速く、レギュラーメンバーをかき回す存在となると見られていた。
この最終戦には、SS600クラスにオーストラリア人ライダーのブロック・ピァーソン、AP250クラスに藤井謙汰を加え、総勢7名のライダーをエントリー。
ブロックは、今年の2月に大転倒を喫し、大ケガからの復帰戦となると同時に600ccでのレースも初めてという16歳のライダー。
一方、藤井は、Moto3™に参戦した経験を持ち、今年はJP250国際クラスでチャンピオンとなっている。
AP250クラスは初参戦となるが、どこまでポジションを上げることができるか注目したいところだった。
最終戦のレースウイークは、通常より一日早く木曜日から始まった。
SS600クラスでタイトル争いを繰り広げている羽田太河は、暫定ランキングトップから4ポイント差で最終戦を迎えていた。
第2戦では、転倒を喫しているだけに、その反省を生かし、コンディションに合わせてマシンをセットアップして行った。
公式予選では、セッション中盤に差し掛かろうというところで最終コーナーで転倒。
幸い軽傷だったため、そのままピットインし、マシンを修復しタイムアタック。
しかし1分40秒を切ることができず10番手と不完全燃焼の公式予選となっていた。
この結果を受け、土曜日のウォームアップでは、違うセッティングを試すが、いい方向に行かずレース1には、さらにセットを大幅に変更してグリッドに着いた。
10周で争われたAP250クラスのレース1。
小山は好スタートを切り、序盤はサルムン選手との一騎打ちのトップ争いを展開。
これに後方からレーザ−選手が加わり三つ巴のバトルとなる。
この争いは、最終ラップまで続き、小山は最後までチャンスを伺うが加速で離されてしまい勝負できずに3位フィニッシュとなった。
SS600クラスの羽田は、好スタートを決め4台による7位争いを繰り広げる。
この中に、タイトルを争うザクワン選手もいたため、集団の前でゴールするためにレースメイクして行く。
そして最終ラップの最終コーナーで前に出たかと思われたが、さらにインにザクワン選手が入って来る。
クロスラインで前に出たが、そこに他の2台がいたため、あわや接触という場面だったが、何とか9位でゴール。
ザクワン選手との差を1ポイント縮め、3ポイント差で最終決戦となるレース2に臨むことになっていた。
日曜日は青空が広がり気温は30度、路面温度は50度を超え、レースウイークで一番暑い一日となった。
AP250クラスの小山は、前日の経験を生かし、ウォームアップから決勝に向けた確認を行いレース2のグリッドに向かった。
好スタートを切った小山は、オープニングラップからトップに立ち積極的にレースをリード。
このペースについて来たのはサルムン選手のみ。
一騎打ちとなったトップ争いは、最終ラップまで続き、最後の勝負どころである最終コーナーを迎える。
ブレーキングで小山のインにサルムン選手が入って来るが、冷静にその間合いを判断し、クロスラインで最終コーナー立ち上がりのスピードを乗せた小山は、0秒040前でゴールし優勝で2017年シーズンを締めくくった。
ラジブは、オープニングラップの最終コーナーで転倒しリタイア。スポット参戦の藤井は、他車に巻き込まれ転倒。再スタートし22位となっている。
そしてSS600クラスのレース2は、タイトルをかけた戦いとなった。
好スタートを見せた羽田は、ザクワン選手に先行し8番手につける。
その後、ザクワン選手、ユディス選手と8番手争いを繰り広げながら周回を重ねて行く。
ザクワン選手を逆転するためには、前でゴールするのは、もちろん間に3人を入れなければ、ならなかった。
レース終盤になると前を走っていた伊藤選手、デチャ選手に追い付いて行き、残り2周となったところで7番手に浮上し、前を行く伊藤選手のテールをマークしていた。
しかし、最終ラップの1コーナーを立ち上がると、スリップストリームを使われ一気にポジションダウン。
8位でチェッカーフラッグを受け、シリーズランキングは3位となった。
山田は、序盤ペースが上がらず、中盤から後半にかけてポジションを上げて行き14位。
600ccデビュー戦のブロックは17位、サラスは、18位でチェッカーフラッグを受けた。
選手より一言
小山知良
最後は勝って終わりたかったので、レース1を終えてからいろいろ考えましたし、朝のウォームアップでは、いろいろ試しながら走っていました。
その中で、勝負ポイントの線引きはできていましたし、予定通りの展開に持ち込むことができレース2を勝つことができました。
今シーズンは、AP250クラスにスイッチし、序盤の2戦は本当に厳しい状況でしたが、最終戦で、タイというコースで勝てたことは意味があったと思います。
終わりよければ全てよし。
昨年と同じランキング2位でしたが、今年は、2勝できましたし、いい結果だったと思います。
応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
羽田太河
タイトルには届きませんでしたが最後まで全力で戦った結果です。
このチームで色々なことを教えていただき、学ばせてもらいました。
結果で恩返ししたかったのですが、今シーズンは優勝もでき、ランキング3位となりました。
これからも成長して行けるよう努力し、来シーズンは、まだ決まっていませんが、どのカテゴリーでもチャンピオンを狙えるように準備して行きたいと思います。
1年間応援ありがとうございました。
山田誓己
レース1からレース2に向けて変更したセットは、いい方向に行ったのですがレース序盤にペースを上げることができず、なかなか前に行けなかったのが悔しいところでしたが、予選のポジションがよくなかったことが一番ですね。
今シーズンは、アジアロードレース選手権を走る機会を与えていただき、いい結果は残せませんでしたが、レーシングライダーとしては成長できたシーズンになったと思います。
応援してくださった皆さんに感謝いたします。
ありがとうございました。
サラス・クマール
今回もチームのアシストもあり走る度にフィーリングはよくなってきていました。
レース1で残った課題をレース2に向けて改善し、よりいい状態で走ることができました。
今シーズンも無事走り切れたことを手島監督を始めサポートしてくださったチームに感謝します。
セス・ラジブ
今回は、タイタレントカップとのダブルエントリーとなりスケジュール的にもハードでしたが、マシンの乗り換えに苦労しました。
それを理由にしてはいけないのですが、まだまだライダーとして足りない部分が多かったと思います。
今年は、AP250クラスにRAMA Hondaから参戦でき、本当に光栄でした。
もっと成長して結果を残せるライダーになれるよう、これからも努力していきます。
藤井謙汰
レース1の反省を生かし、日曜日のウォームアップでは、予選より大幅にタイムを削ることができたのでレース2でいい結果を残したかったのですが、他車の転倒に巻き込まれて転倒してしまいました。
再スタートしたのですが、クラッチレバーがほとんどない状態でゴールを目指しました。
結果は残せませんでしたが、とてもいい経験をさせていただきました。
チームや応援してくださった皆さんに感謝します。
またチャンスがあれば、ぜひアジアにも参戦してみたいですね。
ブロック・ピァーソン
2月に負った大ケガからの復帰戦。
そして600ccのレースデビュー戦となりました。
Honda CBR600RRに乗るのも初めてでしたが、チームのバックアップのおかげでセッション毎に、タイムを上げて行けました。
まだまだレースを戦える状態ではありませんが、この経験を来シーズンに生かして行きたいと思っています。
応援してくださったスポンサー、サポートしてくださったチームに感謝いたします。
手島雄介監督
まずは、多くの皆さんのおかげで2017年シーズンを戦い終えることができたことを感謝いたします。
その最後のレースを小山が優勝という最高の形で締めくくってくれたことは、ライダーの頑張り、そしてチームとしての力を見せられたと思います。
SS600の羽田も全力を尽くした結果なので、胸を張りたいと思います。
アジアロードレース選手権に参戦して5年目のシーズンでしたが、今年も本当にいろいろなことがありました。
ここまでライダー、スタッフは本当に頑張ってくれました。
そして応援してくださったRAMA様、NTS様、Honda様、Webike様、MSK様を始め、全ての皆さんに感謝いたします。
ありがとうございました 。