2017年10月08日 ヨーロッパ選手権 第6戦 in アラゴンサーキット
ヨーロッパ選手権 第6戦 in アラゴンサーキット
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スティーブン・オデンダール選手、レース1で2位表彰台。
尾野選手、レース2で3位表彰台まで1.2 秒届かずも猛烈プッシュ。
2017 年10 月8 日(日曜日)、FIM CEV Repsol Moto2 のレース1 とレース2 がスペインの青空と風のない天候のもとモーターランドアラゴンで行 われました。
スケジュールは9 時から15 分間のウォームアップセッション、11 時から16周のレース1、そして14 時からのレース2 スティーブン・オデンダール選手(44 号車) は更なるステップアップを狙ってウォームアップで新しい車体ジオメトリーをテストし、結果として ブレーキング安定性、速い切り返しに対してポジティブだったのですが、朝の冷えた路面温度と新品タイヤで無かったことなどを考慮し、ライダーとチー ムは、より自信が持てる土曜日の予選時点でパーソナルベストを出した実績のあるパッケージでレース1 に挑むことに致しました。
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尾野弘樹選手(76 号車) はブレーキング時の安定性の向上を狙いリアスプリングを強化する方向でアプローチしポジティブでしたので、結 果としてようやくコース攻略を始められるレベルのパッケージを得ることが出来ました。
レース1 でスティーブンは良いスタートを決めR. カルダス、E. グラナード、J. ロバーツらとトップ集団を形成し、4位につけていました。
トップ 集団の序盤のレースペースは1 分56 秒台で、ガソリンが軽くなり始めた6 周目にスティーブンがトップに躍り出るとトップ集団のペースが一気に上がり 始めました。
高いブレーキング安定性、速いトップスピード、そしてコーナー出口での強いグリップ感を武器に南アフリカ人はレース1 を最終ラップの14 コー ナーでR. カルダスにバトルで抜かれるまでトップで走行。
わずかにカルダス選手に0.2 秒及ばず結果は2 位でしたがチームはライダーの最大限の努 力を称賛しました。
一方の尾野弘樹選手のレース1 では徐々にトラックを攻め始めたことが垣間見えたのですが、マシンの状態が彼により先を目指し てプッシュすることを許さず、1 分57 秒台から58 秒台の安定したラップを刻みながら11 位完走。
レース2でスティーブンは自分のパッケージがレース1 のデータやレースペースから優勝できるレベルにあることに自信を持っていました。
レー ス2 では序盤から更にアグレッシブなレース展開となり、スティーブンを含むトップグループはとても近い位置で、むしろ近すぎる位置で激しいバトルを 展開。
2016年チャンピオンのスティーブンが3 周目の11 コーナーに進入した際、J ロバーツ選手が外からスティーブンを抜きに掛かりそのままスティー ブンの走行ラインに被せる形となってしまいました。
結果として、スティーブンは減速することも脱出することも出来ない状況でJ ロバーツ選手を巻き込 む形で転倒してしまいレースが終わってしまいました。
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チームがスティーブンのレース3周目の転倒で落胆した一方、すぐに尾野選手が猛烈にトップ集団を追い上げる走りを見せていたことでチー ムが沸き上がりました。
尾野選手は1 分55 秒台を安定して刻み始め、ついに彼の初表彰台を狙える位置まで追いつきました。
尾野選手自身のアラ ゴンでのベストとなる1 分55 秒296 というタイムを10 周目にマークすると、最後までマシンをプッシュし続けました。
熾烈な表彰台争いをしながら、 最終的に3 位表彰台まで1.2 秒届かず結果は6 位で、悔しさが残るなかで尾野選手の底力にポジティブな要素を確信したレースでした。
選手より一言
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スティーブン・オデンダール
今日は朝から良いスタートが切れた一日でした。
ウォームアップで新しいセットアップを試してポジティブな成果が得られたのですが、その方向性がレース条件下でどのように作用するか100%信じきれなかったので、週末をとおして最も安定したセットアップでレースに挑むことにしました。
レース1では優勝をかけて戦えるほど強かったことと結果として優勝には届かなかったものの2位表彰台をチームに持ち帰れたことは良かったです。
レース2では、自分を含め他のライダー達もとてもアグレッシブな動きとなり、まさか2018 年からチームメイトになるJ ロバーツとの最初のコラボレーションが二人仲良く転倒してレースを終わらせてしまうという、このような形で始まるとは思ってもみませんでしたが、二人とも怪我が無かったことは良かったです。
レースではこういうことが起こるので、気持ちを切り替え、1か月後の最終戦をどのように戦いシーズンを終えるかに集中したいと思います。
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尾野弘樹
今日はウォームアップでも良いフィーリングが掴めずにレース1を迎える形になりました。
ただレース1では昨日まで転倒リスクを感じていた個所はセットアップの変更で解消され、レースの中盤以降にマシンを理解することが出来始めたのでその時点からコース攻略をすることが出来てきました。
結果は11位と良くなかったのですが、レース2に向けては有意義でした。
レース2ではレース1で得たデータをもとに少しマシンをアジャストしたことで序盤で前に追いつくことが出来て、最終的に集団から抜け出せば表彰台ということろまでレースを持っていくことが出来たのですが序盤のプッシュでタイヤを使い切ってしまい、タイヤマネジメントとしては非常に厳しいレース終盤になったと思っています。
ただトップが見える位置でレースが出来たのは良かったですし、嬉しい反面、初日からこのような強さが出せなかったのが心残りでもあります。