2017年06月10~11日 全日本ロードレース選手権 第4戦 in もてぎ

栃木県・ツインリンクもてぎ
2017.06.10-11
ST600
#50   國峰啄磨
予選:5番手
決勝:4位
J-GP2クラス
#10   大木崇行
予選:14番手
決勝:10位

2017 MFJ 全日本ロードレース選手権 第4戦 in ツインリンクもてぎ


表彰台にあと一歩と迫った國峰啄磨!
 
全日本ロードレース選手権第4戦が栃木県・ツインリンクもてぎで開催された。

レースウイークに入ってから梅雨入りが発表され、週間天気予報では、日曜日に雨マークがあったが、それもなくなり、今回こそドライコンディションで走り、マシンセットを進めていきたいところだった。



金曜日は、天気に恵まれ2本の走行を使い、ST600クラスの國峰啄磨とJ-GP2クラスの大木崇行がマシンセットを進めて行く。

國峰は、事前テストからタイムが伸び悩んでおり、チーフメカニックの高田と、岩田監督を中心に手島代表が状態を確認しながら國峰をバックアップして行くが、思うようにタイムを縮められないでいた。

公式予選が行われた土曜日も朝方は青空が広がり、大木がエントリーしているJ-GP2クラスは、ドライコンディションで予選が行われた。

ここまで絶対的にドライでの走行が少ない大木は、金曜、土曜とマシンセットの方向性を探りながらベースセットを出して行った。



その後、JSB1000クラスの予選が終わるころに、空は雲に覆われST600クラスの予選が始まった直後に雷雨に見舞われてしまう。

この急な雨のために転倒者が続出。

セッションは中断され、残り20分で再開されることになった。



雨は止み、路面もほぼドライというコンディションのため、各車はドライタイヤでタイムアタックに入って行く。

いつ雨が再び降ってくるか分からない状況だけに、なるべく早くタイムを出しておきたいところだった。

國峰は、ここで5番手につけ難しいコンディションの予選を終えた。



決勝日も天候に恵まれ、朝のウォームアップ走行で変更したセットを試した國峰は、1分56秒333と自己ベストを更新し、2番手につけ、決勝に向け大きな手応を得ていた。

18周で争われた決勝レース。

國峰は、好スタートを見せ3番手でオープニングラップを終えるが、2周目に岡本選手にパスされ4番手に後退。



岡本選手は、前を行く長尾選手をかわし、これに國峰も続き4周目のS字コーナー進入で3番手に上がる。

その後、単独走行となるが、ペースを上げられないところで後方の集団に飲み込まれてしまう。



國峰は、追い上げてきた1台にパスされるが、そのテールをピタリとマーク。

國峰は、表彰台に上がろうと最終ラップに差を詰めて行くが、4コーナー立ち上がりではらんでしまい万事休す。

今回も4位でゴールする結果となった。



J-GP2クラスの大木も最終ラップまでバトルを展開。

へピンで前に出るものの、ダウンヒルストレートから90度コーナーで抜き返されてしまい10位でチェッカーフラッグを受けている。

選手より一言


國峰啄磨

決勝朝のウォームアップでぶっつけで臨んだセッティングがいい方向に行き、ようやく戦える状況になってきていました。

レース序盤、そしてレース終盤での走り方やタイヤの使い方など、今回は大きな収穫がありました。この経験を次戦に生かして、今度こそ表彰台に上がりたいと思います。

もちろん狙うのは、真ん中です。
 

大木崇行

ようやくドライで走れたのは、よかったのですが、今年のバイクをセットする時間、コンディションがこれまでなかったので、すごく苦戦しました。

ベースセットがまだ出ていない状態で、まともに攻められる状態ではないところからのスタートだったのですが、チームみんなの協力のおかげで、何とかマシンをまとめることができました。

決勝は、集団を引っ張る形になっていたので、前に出して最後に勝負しようと思っていたのですが、抜き返すことができずにゴールと悔しい結果になりました。

次戦は、そのようなことがないように、しっかり組み立てていきたいです。
 

岩田悟監督

國峰は、SUGOを終えてからマシンや自分自身のライディングの方向性に悩んでいましたが、今回のレースウイークで大きく前進したと思います。

表彰台に上がるために、あと何が必要なのか課題が見えて来たと思います。

大木選手もようやく段階を踏めてマシンのベースが出たので、次戦以降は、もっと上位を走ることができると思います。
 

手島雄介代表

大木も國峰も今シーズンの中で一番レースウイーク中にマシンにしろ、ライディングにしろ積み重ねることができたラウンドになったと思います。

数字が出たことで、やらなければいけないことが明確になって来ていますし、その目標に向かってチームもバックアップして行くだけです。

すぐにオートポリスでレースがあるので、事前テストからしっかり組み立てて、今回以上の成績を2人とも出せるようにしたいですね 。