2017年04月02日 アジアロードレース選手権 第1戦 in マレーシア
マレーシア ジョホールサーキット
2017.04.02
2017.04.02
AP250
#71 小山知良
予選 :8番手
レース1 :8位
レース2 :4位
#77 セス・ラジブ
予選 :12番手
レース1 :19位
レース2 :19位
SS600
#23 羽田太河
予選 :3番手
レース1 :2位
レース2 :優勝
#17 山田誓己
予選 :10番手
レース1 :10位
レース2 :9位
#69 サラス・クマール
予選: 16番手
レース1 :14位
レース2 :14位
アジアロードレース選手権 第1戦 マレーシア ジョホールサーキット
羽田太河が覚醒!落ち着いたレース運びで初優勝を達成!!
チームとしてアジアロードレース選手権(ARCC)5年目のシーズンが始まった。
2017年シーズンは、小山知良がSS600クラスからAP250クラスにスイッチ。
フルモデルチェンジしたHonda CBR 250RRでタイトルを狙う。
AP250クラスには、18歳のインド人ライダー、セス・ラジブが加入し、2台体制で臨む。
SS600クラスには、3年目を迎える羽田太河、サラス・クマールに山田誓己が加わり、こちらは3台体制と変わりないが、AP250クラスと合わせると5台という大所帯となった。
新型CBR250RRでタイトル獲りを目指してスタートしたが、実際にマシンが到着したのは、レースウイークの前週。
保安部品のついている状態からメカニックがジョホールサーキットでレーサー仕様にする作業を行い、ギリギリ金曜日の走行に間に合わせていた。
もちろん2週間前に行われたオフィシャルテストには参加できず、ぶっつけの本番。
金曜日は、慣らし走行から始まった。
小山は、250の走り方、マシンのこと、周りの状況を冷静に判断しながらペースを上げて行くが、絶対的なスピードがライバルに対して足りなかった。
その現状で、どうすれば一番いい順位でゴールできるかを考え、それを実行していった。
土曜日の予選では、他車のスリップストリームをうまく使いワンアタックで、金曜日のタイムを大きく更新し6番手。
レース1でも好スタートを見せると序盤はトップグループについて行く。
後方の集団に飲み込まれてからも、一進一退の攻防を繰り広げ7位でゴール。
レース2では、3位争いを繰り広げる。
ストレートで離されてもブレーキングで差を詰める根性の走りで最後まで食い下がるが惜しくも4位。
現状を考えれば、今回の結果は上出来と言えるだろう。
AP250デビューのラジブは、両レースとも19位だったが、レース2の方がいい走りを見せていた。
そしてSS600クラスは、羽田太河が覚醒。
金曜日の3回のフリー走行、そして公式予選への組み立ても順調に進み、レース1では、序盤はライバルの動向を見ながらトップグループの後方につけると中盤から徐々にポジションを上げて行き2番手に上がる。
残り3周で雨が強くなってくるのを見て“今回は2位でもいい、チャンスがあれば前に行く”と決して無理はせず、そのまま2位でゴール。
そしてレース2では、好スタートを決めホールショットを奪うと、そのままレースをリード。
後方でのアクシデントを尻目に、2番手を走るアズラン・シャー・カマルザマンを引き離しトップを独走。
そのままチェッカーフラッグを受け、うれしいARRC初優勝を飾った。
羽田は、ランキングでもトップとなり、2週間後のタイラウンドには、ポイントリーダーとして臨む。
山田誓己はレース1は、10位。
レース2は、序盤にコースアウトして遅れたものの、そこから追い上げ9位でゴール。
サラスは、両レースとも14位でゴールし4ポイントを獲得した。
選手より一言
小山知良
まずは、走るために尽力してくれたチームに感謝したいです。
一時は、出られるか分からないくらいの状況でしたからね。
そんな中、金曜日にマシンをシェイクダウンしてからスタートし、ステップを踏むことができました。
今回の成績は、シーズンを戦う上で重要になってくるのは間違いないです。
現状ではベストに近い走りができたと思いますし、実際、2レースとも厳しいレースでしたが、次戦に向けていい経験になったと思います。
次戦までは時間があまりないですが、できることをやっていき、日本ラウンド以降は、全て勝てるように、しっかり準備していきたいですね。
羽田太河
手島監督を始め、メカニックの皆さん、スポンサーの皆さんのおかげで勝つことができました。
本当にありがとうございます!
今回は、落ち着いて周りが見えていましたし、冷静に戦うことができました。
勝てるマシンを用意してくれたチームに感謝したいです。
この結果に浮き足立つことなく次戦のブリラムでも、いい走りができるように気を引き締めて臨みます。
山田誓己
事前テストで進めていたセットが今ひとつで、金曜日に違う方向に振ったらいいフィーリングが出て来ていました。
そこで1日出遅れてしまったことが響いてしまったと思います。
ただ、予選、レース1、そしてレース2とマシンの状態はよくなって行きました。
レース2は、自分のミスがあり順位を落としてしまいましたが、この反省を生かして、次戦は、もっ
と上位でフィニッシュできるようにしたいです。
サラス・クマール
事前テストで転倒し右肩を痛めていましたが、それほど問題なく走ることができました。
新しいメカニックとも、うまくコミュニケーションが取れましたし、セッション毎にステップが踏めました。
まだまだ上位を狙うには、足りない部分がありますが、1戦1戦ステップ・バイ・ステップで速く走れるようになりたいと思っています。
セス・ラジブ
無事にレースを終えることができチームに感謝いたします。
初めてのクラス、初めてのマシン、初めてのサーキットと初めて尽くしでしたが、チームがライディングスタイルからサポートしてくれました。
小山選手を始め、レベルの高いライダーが身近にいることも、すごく勉強になります。
このチームで、もっとライダーとして成長して行きたいと思っています。
手島雄介監督
多くの方のご協力をいただき、こうしてアジアロードレース選手権5年目のシーズンが始められたことを感謝いたします。
その初戦でSS600クラスの羽田太河が初優勝を達成したことを、ご報告できるのは、すごくうれしいですし、自分たちがやってきたことが間違っていなかったことを証明できたと思います。
今シーズンは、新たに応援いただけるインドの映画配給会社のRAMA様を始め、NTS様、Honda様、Webike様、MSK様、他にも多くの方に支えていただき今のチームがあります。
次戦も全力を尽くして戦います。