2026 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦
SUPERBIKE RACE IN OKAYAMA
2026 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦
SUPERBIKE RACE IN OKAYAMA
岡山県・岡山国際サーキット(1周=3.747km)
2026年
9月26日(土):予選 天候:雨 コース:ウエット
9月27日(日):決勝 天候:くもりのち雨 コース:ドライ・ウエット
ST600
#71 小山知良予選2番手(タイム:1'48"191)
決勝:13位
J-GP3
#3 岡崎静夏予選5番手(タイム:1'54"431)決勝:4位
#23 若松 怜
予選8番手(タイム:1'55"293)決勝:優勝
波乱の岡山ラウンド。
J-GP3クラスでは若松が悲願の優勝!
波乱の岡山ラウンド。
J-GP3クラスでは若松が悲願の優勝!
2026年の全日本ロードレース選手権も今回の岡山ラウンドを含め残り2戦。
ST600クラスをリードする小山知良は、最終戦を待たずにチャンピオンを決める可能性もあったが、レースの神様は、そう簡単にタイトルを手に入れることを許さなかった。
一方、J-GP3クラスの若松怜は、追う立場だけに、とにかく優勝することを考えながらも、昨年、負傷した事前テストを無事に終え、まずは胸をなで下ろす気持ちだった。
岡崎静夏は、事前テストでマシンセットに悩んだものの、今年変わったライディングスタイルと、昨年までのデータが合わないことを確認し、金曜日のフリープラクティスに臨んだ。
走行初日となった金曜日は、ドライコンディションとなり、小山は無理にタイムアタックをせず9番手、若松はトップタイムをマーク、岡崎は、事前テストでの問題を修正し7番手につけた。
公式予選が行われた土曜日は天気予報通り雨となり、路面はウエットコンディション。
J-GP3クラスの公式予選は、JAPAN POST docomo Businessにとって波乱のセッションとなる。
まずコースイン直後に若松が転倒を喫してしまう。
すぐに再スタートできピットに戻りマシンを修復。
セッション終盤にタイムアップし何とか8番手に食い込んだ。
一方、岡崎は上位に名を連ねていた。
赤旗をはさみ再びコースインすると、フィーリングが悪くなかったこともあり、タイムアップを狙う。
しかし、それが裏目に出てしまいヘアピンでハイサイドで転倒。
幸いケガはなく、マシンも軽傷だったため、決勝に向けて気持ちを切り替える。
予選は5番手につけた。
一方、小山はベテランらしく着実にペースを上げ、計測最終周に1分48191をマークし2番手につけ、フロントロウからレースに挑むことになっていた。
決勝が行われた日曜日は、午後から雨が降る予報に変わっていた。
朝のウォームアップ走行は、J-GP3クラスが走るころはハーフウエットから乾いていくコンディション。
若松、岡崎はレインタイヤで出ていき、それぞれ5番手、3番手につけた。
ST600クラスの小山は、11番手でウォームアップ走行を終えている。
そして、日曜日最初のレースとなるJ-GP3クラスの決勝を迎える。
ドライコンディションでレースが始まると岡崎は好スタートを切り1コーナーで3番手に浮上。
若松はやや出遅れるものの、すぐにポジションを回復し、岡崎の前に出ると若松が3番手、岡崎が4番手で2周目に突入していく。
若松は4周目に2番手に上がると、5周目にはトップに浮上。
富樫選手との一騎打ちのトップ争いとなっていく。
岡崎は、トップグループについていくペースがなかったが、自分のペースを守り周回を重ねていく。
トップを争う若松は何度かポジションを入れかえながらも最終ラップに入るホームストレートでトップに立つ。
そしてバックストレートエンドのヘアピン進入で軽く接触するも、インを守るが再度接触しコースアウト。
その直後に大粒の雨が降ってきたため転倒車が続出。
その中にトップを争っていた富樫選手も含まれていた。
レースは、17周終了時点で赤旗後5分以内にピットに戻れなかったライダーが降順。
正式結果は、若松が優勝、岡崎が4位という結果となった。
ST600クラスは、ウエットコンディションでのレースとなった。
ウエット宣言が出され、周回数は3周減算の16周で争われた。
いつも通りグリッドでは落ち着いていた小山だったが、ウォームアップランでパイパーコーナーでまさかの転倒を喫してしまう。
すぐに再スタートした小山は、グリッドにはつかず、ピットに向かい、ピットスタートでレースに臨んだ。
若手ライダーだと、慌ててグリッドについてしまい、ライドスルーペナルティを受ける場合が多いが、ここは小山の冷静な判断が功を奏した。
とはいえ最後尾からのスタートには変わりない。
マシンの状態も確認しながらペースを上げて、ポジションも回復。
5周目には17番手に浮上すると、8周目には15番手に上がりポイント圏内に。
さらに前を追っていった小山は、13位でチェッカー。
貴重な3ポイントを獲得し、ポイントリーダーの座をキープ。
最終戦決戦に臨むことになった。
ST600クラス #71 小山知良コメント

今回は本当に難しいレースでした。
長いレース人生で初めて、ウォームアップランで転倒してしまいました。
十分に注意していたつもりでしたが、岡山の難しい路面に加えて、前の選手がいたことでラインが少しずれてしまい、フロントからスリップダウンしてしまいました。
応援してくださっている皆さんやチームスタッフには、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
幸いウォームアップだったのでペースもそれほど速くなく、マシンのダメージを最小限に抑えることができました。
ただ、ハンドルが曲がってしまったことで本来の位置に荷重をかけられず、リアのグリップを十分に引き出せないなど、非常に苦しい状況でのレースになりました。
シフトダウンにも不具合があり、クラッチを使いながらギアを落とす必要がありましたし、手もうまく動かせない中で、なんとかペースを維持して走りました。
その結果、13位で3ポイントを獲得することができました。
大きくリードしていたポイントを使ってしまいましたが、ランキング2位の選手との点差はまだ残っています。
最終戦の鈴鹿は、勝った者がチャンピオンという非常にシンプルな状況です。
今回のミスをしっかり反省して気持ちを切り替え、最終戦では自分のできることをすべて出し切りたいと思います。
雨の中、サーキットまで足を運んで応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
最後の鈴鹿では、皆さんへの「ありがとう」という気持ちをレースで届けられるよう、全力で戦います。
最後まで応援よろしくお願いいたします。
J-GP3クラス #3 岡崎静夏コメント

事前テストからなかなか自己ベストを更新できず、その部分を決勝まで引きずってしまい、最後までペースを上げられず、トップ争いに加わることができませんでした。
まだまだ自分の実力不足を感じています。
セッティング自体は落ち着いて進められていましたが、決勝ではコンディションが変化し、難しい状況になりました。
どちらのコンディションでも攻めるつもりで臨んでいましたが、うまく攻め切ることができず、ペースを上げられないままトップとの差が広がってしまいました。
その後も何台かに抜かれ、ついていくこともできなかったので、今回はしっかり戦うことができなかったという悔しさがあります。
走りの部分だけでなく、セッティングについても最終戦に向けて見直す必要があると感じています。
鈴鹿はこれまで表彰台に上がったこともあるサーキットなので、今年も表彰台に上がれるよう、できる限りの準備をしていきたいです。
そして、若松選手と1-2フィニッシュを達成できるよう、チーム一丸となって戦いたいと思います。
天候の悪い中、最後まで応援していただき、本当にありがとうございました。
自分の力不足もあり、目標としていた順位には届きませんでしたが、最終戦では皆さんに良い報告ができるよう、今回の課題をしっかり見直して、さらに努力していきます。
最終戦鈴鹿も応援よろしくお願いします。
J-GP3クラス #23 若松怜コメント

まずは、本当に長かったというのが率直な感想です。
昨年の岡山で雨の中、ケガをしてしまい、もう一度レースができる状態まで戻れるのか分からない時期もありました。
それでも、たくさんの方に支えていただいたおかげで、こうして再びレースの舞台に戻ることができました。
そして今回、この岡山で優勝することができて、本当にうれしいです。
ドライコンディションでのフィーリングは非常によく、事前テストでもトップタイムを記録していたので、自信を持ってスタートすることができました。
決勝前には雨がパラついてタイヤ選択に迷いましたが、小山選手からコース状況を聞き、最後は先輩の意見を信じてスリックタイヤを選びました。
自信を持って走ることができたので、小山選手には本当に感謝しています。
最終ラップにはヘアピンでトップの選手と接触してオーバーランし、転倒しかける場面がありました。
その直後にはスコールにも見舞われ、スリックタイヤで走る怖さもありましたが、なんとか最後まで走り切り、優勝することができました。
ケガを乗り越えてここまで戻ってこられたのも、皆さんの支えがあったからです。
本当にありがとうございました。
今回の優勝でチャンピオンシップのポイント差も縮まりました。
もちろんチャンピオンを目指しますが、まずは鈴鹿で優勝することが必要です。
今回は不完全燃焼な部分もある優勝だったので、最終戦では実力でチェッカーを受け、鈴鹿で優勝してチャンピオンを獲りたいです。
次戦も本気で優勝を狙いますので、引き続き応援をよろしくお願いします。
手島雄介監督コメント

岡山大会を無事に終えることができました。
ご支援いただいた日本郵便株式会社様、NTTドコモビジネス株式会社様、トランスコスモス株式会社様、グラビス株式会社をはじめとするスポンサー各社様、そして日頃から応援してくださるサポーターの皆様に、心より御礼申し上げます。
今回は天候に翻弄された決勝日となりましたが、チームとしては非常に良い雰囲気の中でレースウイークを進めることができました。
J-GP3では若松怜選手と岡崎静夏選手が難しいコンディションの中で最後まで戦い、若松選手は最終ラップに接触してオーバーランする場面がありながらも諦めずに走り続け、最後の豪雨の中でも転倒することなく優勝をつかみました。
岡崎選手も最後の半周をしっかり走り切ったことが、今回の結果につながったと思います。
ST600の小山知良選手も、スタート前のウォーミングアップラップで転倒するアクシデントがありました。
負傷し、マシンにもダメージがある中、それでも自ら約200kgのマシンを起こしてコースまで戻り、レースに出走。
最後まで走り切り、13位と貴重な3ポイントを獲得しました。
その姿からも、小山選手の強さと諦めない気持ちを感じました。
今回のレースを通して、スポーツは最後まで何が起こるか分からないということを改めて実感しました。
今季も残すは鈴鹿の最終戦のみです。
今回見せてくれた“諦めない”という気持ちを活力に変え、最後までチーム一丸となって戦います。
シーズンを振り返ったときに“あの大会があったからこそ”と思えるような、ひとつのストーリーとして残る最終戦にしたいと思います。
岡山大会も温かいご声援をいただき、本当にありがとうございました。
