2026 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第3戦
SUPERBIKE RACE in KYUSHU
2026 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第3戦
SUPERBIKE RACE in KYUSHU
大分県・オートポリス(1周=4.674km)
2026年
5月30日(土):予選 天候:晴れ コース:ドライ
5月31日(日):決勝 天候:晴れ コース:ドライ
ST600
#71 小山知良予選5番手(タイム:1'53"432)
決勝:優勝
J-GP3
#3 岡崎静夏予選8番手(1'58"893)決勝:3位
#23 若松 怜
予選4番手(タイム:1'58"268)決勝:DNF
小山知良が激しいバトルを制し
4年振りに表彰台の中央へ!
小山知良が激しいバトルを制し
4年振りに表彰台の中央へ!
全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦が大分県・オートポリスで5月30日・31日に開催された。
昨年は9月開催でJSB1000クラス以外は悪天候のためレースができなかったことは記憶に新しい。
今年は5月になったことが幸いしたのか、レースウイークは今までにないほどの好天に恵まれた。
ただ、前週に行われた事前公開テストの1日は、濃霧に包まれてしまい走れず終い。
特にST600クラスの小山知良は、ドライコンディションで走れたのが初日の1本目のみだったこともあり、その週末に行われたスポーツ走行を走ることにしていた。
J-GP3クラスの若松怜と岡崎静夏は、当初からスポーツ走行を走る予定となっており、若松は土曜日のみだったが、岡崎は日曜日も走り込んだ。
レースウイークに入ると事前公開テストのときより気温が上がり、路面温度も上昇。
そのコンディションに合わせながらマシンセットを進めていき、小山は7番手、若松は3番手、岡崎は10番手で初日を終えていた。
ST600クラス、J-GP3クラスともに30分1セッションで行われた公式予選。
小山は、けん制しているライダーが多く、うまくクリアラップを取れずタイムを出し切れない部分もあったが5番手とセカンドロウを確保。
若松は前日よりもコンディションがよくなっていたこともあり、自己ベストを更新するがライバルもタイムを伸ばし4番手。
岡崎は、単独でタイムを出せずにいたため、若松に引っ張ってもらい8番手となっていた。
岡崎が圧巻の追い上げで3位獲得!
若松は自己ベストを更新するも痛恨のリタイヤ
岡崎が圧巻の追い上げで3位獲得!
若松は自己ベストを更新するも痛恨のリタイヤ
日曜日は、朝方は雲が出ていたが、ウォームアップ走行が始まるころには青空が広がり、気温も上がっていった。
この日、最初に決勝レースが行われたJ-GP3クラス。
若松は好スタートを切り3番手に浮上するが、岡崎はペースが上げられず、オープニングラップを14番手で終えていた。
若松は2周目に2番手に上がると、トップを走る尾野選手を逃がすまいと追っていく。
しかし、4周目の第3セクターの上りセクションで気持ちが先走ったのか、オーバースピードで入ってしまいコースアウト。
立て直そうとしたがギアを落とした瞬間に挙動を乱し転倒してしまい、痛恨のリタイアとなってしまう。
一方、岡崎は9番手を走っていたが、さらにペースを上げると、レース中盤からポジションを上げ、最終ラップにも2台をかわし4番手でチェッカー。
レース後に上位で失格になったライダーがいたため、正式結果は3位となった。
小山知良、涙の復活優勝!
小山知良、涙の復活優勝!
ST600クラスは、忘れられないレースとなった。
小山が“強い気持ち”を全面に出す走りを見せてくれた。
スタート直前にでエンジンストールしたマシンがあり、ウォームアップからやり直しとなりレース周回は1周減算の14周で争われた。
2列目から好スタートを切った小山は、3番手で1コーナーをクリアすると、2周目の1コーナーで2番手に上がると、第2ヘアピンでトップを走っていたライダーが転倒し、小山が労せずにトップに浮上する。
小山は、タイヤマネジメントも考えずに“とにかく前に”と全身全霊をかけた走るを見せレースをリードする。
レース終盤になるとライバルのアタックもありポジションを落としてしまう。
残り2周となった13周目には4番手に下がっていたが、あるライダーの行為に小山のスイッチが入りアドレナリン全開となる。
最終ラップには4番手のまま入っていくが3コーナーのブレーキングで3番手に浮上。
第1ヘアピンではトップを走っていたライダーが転倒し2番手に上がると、第2ヘアピンへのブレーキングで小田喜選手をかわしてトップに浮上!
そのままトップを守り切りチェッカー!
ケガや病気、アクシデントを乗り越えて、2022年第4戦SUGOレース1以来、約4年振りに表彰台の中央に戻ったのだった。
ST600クラス #71 小山知良コメント

本当に長かったですが、ようやく勝つことができました。
最後に優勝したのは4年前のSUGOで、その後は血液の病気や前十字靭帯の損傷、左手の大ケガなど、多くの困難を経験しました。
何度も手術を受け、バイクに乗ることだけで精一杯だった時期もありましたが、ようやく結果を出すことができて本当にうれしいです。
レース中は苦しくて手の感覚もなく、エンジン音を頼りに走っていました。
それでも最後は勝負に集中し、優勝をつかむことができました。
この勝利は、いつも支えてくれた妻や家族、そして応援してくださる皆さまのおかげです。
本当に感謝しています。
これからも一戦一戦全力で挑み、また勝てるように頑張ります。
ありがとうございました!
J-GP3クラス #3 岡崎静夏コメント

コースインしたときに、グランドスタンドで日本郵便の皆さまが赤いTシャツを着て応援してくださっている姿が見え、とても力をもらいました。
スタート後の1~2コーナーでポジションを落としてしまい厳しい展開となりましたが、各コーナーで応援してくださる皆さまの姿が見えていたので、最後まで諦めずに走り続けることができました。
若松選手も視界に入っていたため全力で追いかけましたが、トップ争いをするにはまだ足りない部分があると感じています。
オフシーズンは課題だったブレーキングの強化に取り組みましたが、今回は決勝までに理想のマシン状態に仕上げ切れませんでした。
結果は繰り上がりでの3位となりましたが、多くのご声援に感謝しています。
次戦の筑波ではさらにレベルアップした走りをお見せし、若松選手とともに1-2フィニッシュを目指して全力で戦います。
応援ありがとうございました!
J-GP3クラス #23 若松怜コメント

事前テストから思うような流れを作ることができず、最後まで改善し切れなかったことが今回の敗因だったと思います。
決勝では自己ベストを大きく更新するペースで走ることができていましたが、予選時よりも約1秒速いラップタイムで走行していたことで、マシンのセッティングが実際のレースペースに合わなくなっていました。
その影響もあり、マシンが負荷に耐え切れずハイサイドにつながってしまいました。
ただ、原因は明確になっているので、今回の反省をしっかり次戦に生かしていきたいと思います。
まずは週末にもかかわらずオートポリスまで足を運び、応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
金曜日まではなかなかペースを上げられませんでしたが、皆さまの声援に後押しされ、土曜日、日曜日と調子を上げることができました。
その中で、今年も最後までレースをお見せできず終わってしまったことを申し訳なく思っています。
まだシーズンは始まったばかりです。
これからも最後まで攻め続ける姿勢を貫き、皆さまに熱いレースをお見せできるよう全力で戦います。
次戦は地元、筑波です。
J-GP3クラスのみの大会だからこそ、カテゴリーを盛り上げるレースをしたいと思います。
引き続き応援よろしくお願いいたします。
手島雄介監督コメント

無事に九州大会を終えることができました。
結果は、J-GP3クラスで若松怜選手が転倒という悔しい結果となりましたが、岡崎静夏選手はリザルトの変更もあり、3位に入ることができました。
そしてST600クラスでは、小山知良選手が見事な復活を遂げ、優勝を果たしました。
日本郵便株式会社様、NTTドコモビジネス株式会社様、トランスコスモス株式会社様をはじめとするスポンサー各社様、そして日頃より支えてくださっているサポーターの皆様に心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
九州という土地では、これまで数多くの講話の機会をいただき、多くの出会いをいただきました。
今回も、そのご縁で繋がった方々が会場に足を運び、チームを応援してくださいました。
スポンサーの皆様やファンの皆様の前で、小山選手の復活劇をお魅せすることができ、本当に幸せに感じています。
優勝が決まった瞬間、歓喜に沸くクルーたちの姿を見ながら、人生とは不思議なものだと改めて感じました。
特別な出来事があれば特別に感じ、苦しい出来事があれば苦しく感じる。
それが人間らしさなのだと思います。
だからこそ、人生も悪くないと心から思える瞬間でもありました。
そして、この優勝の喜びをチームや個人の中だけに留めるのではなく、明日誰かを救ったり、誰かのためになったり、エネルギーへと変えていくことが大切だと思っています。
小山がよく口にする”元気や勇気やエールを届ける”という言葉。
その想いを形にできるよう、これからも活動を続けて参ります。
皆様、本当にありがとうございました。
そして、おめでとうございます!
