2025 FIM アジアロードレース選手権シリーズ
第3戦 日本ラウンド
2025 FIM アジアロードレース選手権シリーズ
第3戦 日本ラウンド

栃木県・モビリティリゾートもてぎ
2025年7月11日(金)~13日(日)
日本郵便Honda RACING TP
ASB1000
#230 西村 硝
予選 3番手(タイム:1分49秒907)
RACE 1:4位
RACE 2:3位
フロントロウスタートの西村硝がレース2で3位表彰台を獲得!
フロントロウスタートの西村硝がレース2で3位表彰台を獲得!

FIMアジアロードレース選手権(ARRC)シリーズ第3戦日本が7月11日(金)~13日(日)に栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われた。
日本郵便Honda RACING TPは、西村硝をASB1000クラスにワイルドカードでスポット参戦した。
同じくモビリティリゾートもてぎで8月に行われる全日本ロードレース選手権第4戦を見据えたものだが、全日本初戦となった第2戦SUGOを不甲斐ない結果で終えていただけに、より西村がHonda CBR1000RR-Rを理解し乗りやすいバイクにすることを目的としていた。
もちろん、ARRCに昨年、参戦していた西村の経験から好結果も期待される部分もあった。
実際に走り始めてみると金曜日のPRACTICE 1では1分51秒270を記録し2番手につけていたが、2本目は霧雨が降ってしまい走行を見合わすことに。
3本目で1分51秒110をマークするものの、アベレージはなかなか上がらず、初日は総合5番手となっていた。
公式予選でもマシンセットを進めながら、ARRC特有の予選タイヤを使ってアタック!
ここは西村の経験が生き、1分49秒907までタイムを縮め3番手。
フロントロウを確保していたが、決勝用タイヤでは、1分50秒台に入れられず、フルタンク状態でのペースアップも課題となっていただけに、レースは厳しいものになると予想していた。

土曜日に行われたレース1は4位チェッカーとなる

土曜日に行われたレース1。
やはり序盤はペースを上げることができずオープニングラップは10番手。
そこから徐々にペースを上げ、ポジションも上げていく。
4周目には7番手に上がると、前で転倒やコースアウトもあり、終わってみれば4位と、表彰台まであと一歩のポジションでゴール。
ただ、3位との差はかなりあったため、さらなるペースアップが課題となっていた。
日曜日のウォームアップ走行でも1分51秒263と1分51秒を切れなかったが、レース2に向けて、チームも何とか改善しようと努力しスタート時間を迎える。
レース2では、スタート直後のペースが改善され、オープニングラップを4番手で終える。
3周目にザクワン選手にかわされるが、そのテールをしっかりマーク。
7周目には抜き返し再び4番手に上がると、前を走るナカリン選手を追っていく。
西村は10周目にレースベストとなる1分50秒891を記録。
そして残り3周を切った11周目の90度コーナーで西村は、ナカリン選手をかわし3番手に浮上すると、そのままチェッカーフラッグを受け表彰台に上がった。

日本郵便Honda RACING
日本郵便Honda RACING
ASB1000クラス #230 西村硝コメント

レース2の3位は素直にうれしいです。
レース1は上で転倒やコースアウトがあって4位でしたが、レース2では序盤からバトルをし、表彰台に上がれるとは思っていませんでした。
レース中は燃料が軽くなってからブレーキングが武器になり、そこで勝負できました。
このチームに加わらせていただいたので、なんとしても表彰台を獲りたい!
という気持ちで順位を上げられたと思います。
全日本とは違い、今回は僕一人だけの参戦にも関わらず、応援に来てくださった皆様に感謝します。
最後の5周で心が折れそうな時も攻め続けられたのは、本当に皆さんの応援のおかげです。
この流れで全日本も皆さんと一緒に頑張っていきたいですね。
自分の強いポイントも弱いポイントも発見できたので、それを全日本でしっかりと形にしていきたいです。
今回の結果には完全に満足していないので、次は全日本で優勝を目指して、トレーニングを精一杯頑張ります。
また8月の全日本に応援に駆けつけてもらい、一番高いところから皆さんと喜びを共有できればと思っていますので、今後とも応援よろしくお願いいたします。




手島雄介監督コメント
手島雄介監督コメント

日頃よりご支援いただいております日本郵便株式会社様、Honda様、NTTドコモビジネス株式会社の皆さまをはじめ、多くのスポンサー様に御礼申し上げます。
8月に控える全日本もてぎ大会に向けて、アジア選手権に実戦テストという形で参戦させていただきました。
しかしテストとは言え、レースに出る以上は『日本郵便Honda RACING』の名前を背負ったチームとして出場するだけに、最低でも表彰台獲得を目標にしていました。
皆さまの応援のおかげでレース2で3位表彰台を獲得できました。
前回のSUGO大会でタイヤの選択ミスをして、悔しいレースになったことと、Hondaでの走行経験を増やす目的もあり、良い形で終えることができました。
この参戦にあたり各スポンサー様にはご理解をいただき心から感謝申し上げます。
いつもの全日本とは違い、1台体制での参戦だったため、西村選手がテレメトリーやアドバイザーとのセットアップの会話を聞く中で、西村選手が何で自信を得ていくのかの、プロセスを近くで見られたのは新鮮な感覚でした。
今回のレース中に、あるきっかけや何かがあったからこそ3位を獲得できたのは間違いないと感じています。
そのきっかけは本人にしか分からないとこもありますが、常にチャレンジする“抵抗”と“対自”の中で、自分とどのように向き合っているのかを意識していると、何かのきっかけがあった時に直ぐにピックアップできるということを改めて学ばせていただきました。
このような想いを今後も全日本の舞台を通じて皆様に表現し、一緒に『信』のチームスローガンのもと、邁進していきたいと思います。
ありがとうございました。