2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第7戦
SUPERBIKE RACE in OKAYAMA
2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第7戦
SUPERBIKE RACE in OKAYAMA
2024年
9月28日(土):予選 天候:晴れ/曇り コース:ドライ
9月29日(日):決勝 天候:曇り コース:ドライ
岡山県・岡山国際サーキット(1周=3.747km)
観客動員数:6050人(2日間合計)
JSB1000
#33 高橋 巧予選8番手(1'31"417)決勝:9位
ST600
#5 小山知良予選4番手(1'35"393)決勝:5位
#27 大和 颯
予選20番手(1'38"458)決勝:11位
J-GP3
#12 岡崎静夏予選6番手(1'40"682)決勝:6位
#3 若松 怜
予選PP(1'39"743)決勝:優勝
J-GP3若松がポールポジションから激戦を制し2勝目!
2ポイント差で最終戦決戦に挑む!!
J-GP3若松がポールポジションから激戦を制し2勝目!
2ポイント差で最終戦決戦に挑む!!
残り2戦となり大詰めを迎えた全日本ロードレース選手権シリーズ。
第7戦岡山では、ST600クラスとST1000クラスのチャンピオンが最終戦を待たずに決まった。
最終戦にタイトル決定が持ち越されたのが最高峰クラスのJSB1000クラスとJ-GP3クラスだ。
J-GP3クラスでは、日本郵便docomo business TPの若松怜が初戦を制し、4連覇を狙っている尾野弘樹選手とのタイトル争いを繰り広げている。
前戦オートポリスでは若松が3位、尾野選手が優勝したため暫定ランキングでは、トップから2番手に下がり、7ポイントのビハインドを負う状況で岡山ラウンドを迎えていた。
前週に行われた公開テストでも、やはり尾野選手は速くトップタイム。
若松も僅差の2番手につけレースウイークでの巻き返しを狙っていた。
レースウイークは真夏のような暑さとなった公開テストより気温は下がったものの、それでも9月下旬としては暑いコンディションとなった。
尾野選手は、やはり速く初日から1分39秒台に入れてくる。
若松も2番手につけるが、その差は0秒335と大きかった。
岡崎静夏も若松と共に走行する場面を増やし6番手につけていた。
土曜日の公式予選では、セッション序盤からペースを上げ1分40秒台フラットに近いタイムを出し、リーダーボードトップにつける。
そしてセッション終盤にタイムアタックに入ると1分39秒743をマーク。
尾野選手も1分39秒台に入れてくるが、若松のタイムに届かず、若松が初めてポールポジションを獲得した。
岡崎も6番手につけ2列目からトップ争いに加わっていくことを狙っていた。
日曜日最初に行われたJ-GP3クラスの決勝。
スタートでは尾野選手の伸びがよく1コーナーへは2番手で入っていく。
岡崎もスタートを決めるが7番手と一つポジションを下げてしまう。
オープニングラップからトップグループは尾野選手が引っ張り、これを若松、木内選手、高杉選手が追う展開。
少し間を空けて徳留選手のテールに岡崎が食らいついていった。
その後、尾野選手がさらにペースを上げると4台に絞られてくる。
若松は2番手につけ、隙あらば前に出るチャンスを伺う。
何度か1コーナーでかわすが、立ち上がりで抜き返される場面が見られた。
後方では、岡崎は徳留選手、松島選手と5位争いを繰り広げていた。
レース中盤が過ぎても何度か若松はトップに出るが、すぐに尾野選手が抜き返す展開が続く。
木内選手にもかわされ3番手に下がる場面もあったが、残り7周となったバックストレートからヘアピンでトップに立つと、一気にペースを上げ1分39秒台にペースを上げる。
これに尾野選手も呼応し再び前に出ていく。
レース終盤になるとトップ争いは3台に絞られ、残り3周となったヘアピン進入でトップに立つ。
ラスト2周のバックストレートでは尾野選手が前に出ていくが、ヘアピンへのブレーキングで若松が前に出ると、トップのまま運命のファイナルラップに入っていく。
パッシングポイントであるバックストレートからヘアピンへのブレーキングで抑え込んだ若松はトップをキープしたままダブルヘアピンに進入。
1個目から2個目の切り返しで尾野選手に並ばれるが、2個目のクリッピングのインに木内選手がマシンをすべり込ますと、尾野選手と接触し失速。
若松はトップのまま最終コーナーを駆け下り、ホームストレートでは尾野選手に並ばれかけるが0秒011のリードを守り切り激戦を制した。
今シーズン2勝目を飾った若松は、ランキング上では尾野選手との差を2ポイントに縮めた。
最終戦は前でゴールした方がチャンピオンという状況で決戦を迎える。
岡崎は徳留選手とのバトルを制し6位でフィニッシュした。
ST600クラスは、足の負傷を抱えている小山知良が健闘。
ST600クラスは、足の負傷を抱えている小山知良が健闘。
ST600クラスは、足の負傷を抱えている小山知良が健闘。
予選4番手から好スタートを見せ3番手でオープニングラップを終えトップグループにつけるが徐々に遅れてします。
それでも痛みに耐えながらHonda最上位を争っていた。
レースも残り5周を切った15周目のMCシケインで転倒があり赤旗が提示。
そのままレース成立となり小山は5位となった。
一方、公開テストから苦戦してきた大和颯は、決勝でレースウイーク一番の走りを披露。
11位となりST600初ポイントを獲得した。
高橋巧は、最終戦での巻き返しを狙う。
高橋巧は、最終戦での巻き返しを狙う。
JSB1000クラスの高橋巧は、前戦オートポリスで3位表彰台を獲得。
その勢いを岡山に持ち込みたいところだったが、公開テストからマシンが決まらず予選は8番手。
決勝朝のウォームアップ走行でもマシンセットを変更して決勝に挑むが、セカンドグループでのバトルとなってしまう。
赤旗中断があり、セッティングを変更して再スタート後は、フィーリングが良くなったもののライバルをかわすことができず9位フィニッシュ。
不本意なレースとなっただけに最終戦での巻き返しを狙う。
日本郵便HondaDream
日本郵便HondaDream
JSB1000クラス #33 高橋巧コメント
結果は見ての通り悲惨なレースで思うように走れませんでした。
前戦表彰台に乗れた流れを継続できなかったので、最終戦に向けては切り替えていきたいです。
オートポリスはタイヤが厳しいサーキットで、ある程度マシンもまとまっていましたが、今回はマシンのセッティングを詰めきれず、タイヤマネジメントもうまくできない状態でした。
赤旗でレースの中断がありましたが、再開後の方が多少セッテングを変更できたので少し良かったと思います。
改めてレースって難しいなと思いました。
次戦の鈴鹿は8耐で勝っていますし、得意なサーキットだと思っています。
開幕戦はうまくいきませんでしたが、最終戦の方がコンディションが良いと思うので一年間かけてマシンを作ってきたことが無駄ではないということを証明したいです。
最後に良い結果を残してシーズンを終えたいと思うので、次も応援よろしくお願いいたします!
ST600クラス #5 小山知良コメント
今回は表彰台が不可能ということは自分でも理解していたので、ラッキーがない限りは厳しいと思っていました。
予選で2列目に並べたのでスタートだけでも決めて最初の3周だけでもトップ争いについて行けたらと考えていたので、そのミッションはクリアできました。
自分のペースも予選のラップタイムに近い状態で周回していたので、決勝では良いタイムを刻めたと思います。
トップ3は予選でも結構良いタイムを出していたので、彼らのアベレージタイムは僕が限界で走っている中でも余裕の走りだったと思います。
その中でついていくのは厳しかったです。
それでも3周くらいついて行けたので得るものはありました。
今年チェッカーを受けたレースはもてぎだけだったので、足の問題はありましたが、ようやくレースをすることができ、車体も乗り心地も良く、まだ足りない部分もありますがようやく楽しく走れました。
苦しい状況が続いていますが、腐らずに頑張れば必ず笑える時が来ると思います。
今は必死にもがいていますが、もがいているKoyamaxを現地に応援に来ていただけたらそれが僕の力になります。
ぜひ鈴鹿に来られる方は応援をお願いいたします。
J-GP3クラス #12 岡崎静夏コメント
予選と同じ順位でのチェッカーなので最低限の結果だと思います。
前戦も今回も予選は2列目までに入ればいいと考えていた中、6番手でスタートをしました。
スタート直後に隣のライダーがかなり接触してきた感じで、それが原因で順位を落としてしまいました。
トップグループにもその時点で差ができてしまったので、2列目だから大丈夫と思っていたのが間違えでした。
予選からもっとしっかりとタイムを出さないといけません。
レースの途中でもバトルがありましたが、前のライダーのミスで道が無くなり、シケインでゼブラを走ってしまいそうなことがありました。
そういうことを考えるとフロントロウやトップグループにいることができれば、起きなかったことだと思いますし、常にトップを目指さなければいけなかったと反省するレースでした。
今回の6位という成績がすごく悔しくて、最終戦では笑顔で皆さんの応援に応えられるように頑張りたいです。
鈴鹿まで少しだけ時間があるのでしっかりトレーニングをして、もう一個レベルが高いところで走れるように準備していきます。
今回も、たくさんの応援を本当にありがとうございました。
鈴鹿では皆さんの熱い応援をしっかりと成績に繋げて、今度こそトップグループで勝負ができるように頑張りたいと思います。
応援よろしくお願いいたします。
日本郵便docomo business
日本郵便docomo business
ST600クラス #27 大和颯コメント
自分の走りができないことが不安に感じていましたが、チームの支えと小山選手のアドバシスもあり、レースウイークを通して自分が苦手とするところを克服できました。
決勝では、スタート直後の1コーナーで多重クラッシュが起き、後ろからもヒットされてしまいましたが、幸いなことに無事に生き残れました。
そこからひたすら前を向いて走りました。
もう残すは最終戦しかなく時間がないですが、気を抜かずに自分の力で一歩でも前に出られるようにしていきたいです。
今回克服できたことを鈴鹿で活かして、速さ、強さに繋げることが今シーズンできる自分の仕事だと思います。
最終戦に出られることになったのは応援いただく皆さんのおかげだと思っています。
鈴鹿に向けてポジティブな状態なので、自分の走りで皆さんに強さを魅せていきたいです。
J-GP3クラス #3 若松怜コメント
今シーズンはもてぎでなんとか勝てましたが、それ以降は勝てないレースが続いていたので自身初のポールtoウインができてめちゃくちゃうれしいです!
19周ずっとバトルをし、最後は勝ったのかもわからないくらいヒヤヒヤの中ゴールをして、勝ったとわかった時は安心しました。
今回は前戦の反省を活かして事前テストから常に単独でアベレージタイムを刻むことができていたので、一人で走っていて焦ることなくセッテングに重点を置くことができました。
レースではトップの選手を抜いた後も集中して自分の走りができ、抑えられたことが勝因だと思っています。
次戦の鈴鹿はポイントが2点差でチャンピオン争いをすることになりました。
またポールtoウインを飾り、自身初のチャンピオンを獲って最高のシーズンだったと思えるようにしたいです。
少しでも勝つために努力をしていきますので、応援よろしくお願いいたします。
手島雄介監督コメント
手島雄介監督コメント
日頃よりご支援いただいております日本郵便株式会社様、HondaDream様、NTTコミュニケーションズ様の皆さまをはじめ、多くのスポンサー様に御礼申し上げます。
また、岡山大会もサーキットまで足を運び応援くださった多くの日本郵便の社員の皆様をはじめとするスポンサーの皆様、ファンの皆様、本当にありがとうございました。
うれしいことにJ-GP3クラスでは、若松怜がポールtoウインを果たすことができました。
岡崎静夏もしっかりとベストを尽くしてくれました。
またST600クラスはケガが癒えていない小山知良が痛みに耐えながら5位。
JSB1000クラスの高橋巧は歯車がうまく噛み合わず、難しいレースではありましたが、僕らはガムシャラにやりながらもがき続けて光を見る、という体験を前戦の九州でしています。
鈴鹿に向けてまたチーム高橋巧がガムシャラに進んでいってくれると信じています。
そして、今大会でポイントを取らないと最終戦に出ることができない状況だった大和颯が11位となりポイントを獲得し、チーム5台が揃って鈴鹿に挑めます。
是非、鈴鹿サーキットでもOne Teamを創りましょう!
今後も宜しくお願いいたします。