2023 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ
第7戦 SUPERBIKE RACE in OKAYAMA


2023 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ  第7戦 SUPERBIKE RACE in OKAYAMA

2023年
9月23日(土):予選 天候:曇り コース:ドライ
9月24日(日):決勝 天候:晴れ コース:ドライ

岡山県・岡山国際サーキット(1周=3.747km)
観客動員数:5700人(2日間合計)



 
 
 
ST600
 
#2 小山知良

予選:5番手(1'35"367)
決勝:5位



 
 
 
 
 
ST1000
 
#3 高橋裕紀 
予選:10番手(1'32"966)
決勝:3位

#36 高橋 巧  
予選:8番手(1'32"906)
決勝:2位
 
 
 
 
 
J-GP3
 
#14 岡崎静夏 
予選:15番手(1'42"674)
決勝:10位

#7 若松 怜  
予選:4番手(1'40"772)
決勝:優勝
 
 


 


J-GP3若松怜、劇的な逆転で全日本初優勝!
ST1000では高橋巧と高橋裕紀が表彰台に上がる!!


若松怜

全日本ロードレース選手権は、シリーズ第7戦を岡山県・岡山国際サーキットで迎えた。

前週に行われた事前公開テストでは、前戦オートポリスの反省を生かし、各ライダーは着実にマシンセットを進めていく。

J-GP3クラスの若松怜は、このとき初めて岡山国際サーキットを走ったが、走る度にタイムを上げていく。



レースウイークは、初日の朝こそ雨が降ったが、すぐに止み、全セッションドライコンディションで行われた。

土曜日の公式予選でJ-GP3クラスの若松は序盤のアタックで自己ベストを更新していたが、セッション終盤に転倒。

幸いケガはなく予選は4番手で終了。

決勝での巻き返しを狙っていた。


 

高橋巧
 

高橋裕紀


若松がうれしい全日本初優勝!


若松 怜

 

19周で争われたJ-GP3クラス決勝。

若松はやや出遅れオープニングラップを7番手で終えると、6台による2位争いの後方につけていた。

レースも折り返しを過ぎた11周目にトップを独走していた尾野選手が転倒。

2位争いがトップ争いとなり、一気に優勝するチャンスが舞い込んでくる。



若松は4番手につけ最後に前に出るためには、どうすればいいかライバルの走りを確認しながら周回。

残り2周となった18周目のバックストレートで、このレースで初めてトップに浮上。

ダブルヘアピン1個目進入で2台にかわされ3番手に下がるが、最終コーナーで池上選手が転倒。



2番手でファイナルラップに突入していく。

ヘアピン、ダブルヘアピン1個目進入は彌榮選手が抑えてくる。

そして最終コーナーでスピードを乗せた若松は、コントロールラインで前に出てトップでゴール! 

うれしい全日本初優勝を飾った。



岡崎は、予選15番手グリッドから三つ巴の9位争いを繰り広げ10位でチェッカーフラッグを受けている。


 

若松 怜
岡崎静夏

 

ST1000クラスは
高橋巧が2位、高橋裕紀が3位でゴール!


日本郵便Honda Dream TP
 

ST1000クラスも大荒れの展開となった。

予選は、高橋巧が8番手、高橋裕紀が10番手と苦戦。

厳しいレースになることが予想されていた。

実際、2人ともトップグループにはついていけず、ヤマハ勢の2台を抜くのに時間がかかってしまう。

高橋巧は3周目に6番手に上がるが、高橋裕紀は6周目に7番手に上がり、チームメイトを追っていた。

レース中盤に入り12周目のアトウッドカーブでトップと2番手を走っていたライダーが相次いで転倒。

さらに最終ラップにもトップ2が転倒。

高橋巧が2位、高橋裕紀が3位でゴールし、日本郵便Honda Dream TPの2人が表彰台に上がる結果となった。

 

高橋巧

 

小山はHonda勢最上位の5位でゴール!


小山知良

この日、最後に行われたST600クラスのレース。

途中赤旗中断があり、残り15周で再スタートが切られる。

予選5番手グリッドからスタートした小山は4番手でオープニングラップを終える。

その後、2つポジションを下げるが、アベレージもよくチャンスを伺っていた。

8周目に前を走っていたライダーが転倒し5番手に浮上。

そのままHonda勢最上位の5位でゴールしポイントを重ねた。

 

ST600クラス #2 小山知良選手コメント


小山知良
 

事前テストからレースウイークに入っても順調に進んでいました。

アベレージもよかったですし、淡々と単独でもタイムを出すことができていました。

去年はタイム出しに苦戦していたことを考えると今年は手応えを感じていました。

実際に赤旗中断後、再スタートしても、いいペースで走ることができていましたが、自分自身の進化以上に周りが今回は速かったということでしょう。

その状況の中でもHondaトップでチェッカーを受けられたのは良かったと思います。

次戦は最終戦となります。

やっぱり勝ちたいですし、鈴鹿はホンダ向きのサーキットと言われているのでなるべく良い成績を出せるように全力で頑張ります。

今回も苦しいレースでしたが、諦めずNever Give Upで次戦に向けて取り組んでいきたいと思います。

最終戦の鈴鹿も全力で走ります!
 
 
 

ST1000クラス #3 高橋裕紀選手コメント


高橋裕紀
 

スタートをしてから巧選手の後方を走っていましたが、ヤマハの選手を抜くのに時間がかかってしまいました。

巧選手の後ろに出られた頃にはペースを上げるのが厳しく、なるべく離されないようにと頑張りました。

それが最後まで続いた中、途中の脱落者がかなり多かったこともあり結果は本当に棚ぼたの表彰台です。

決して喜べるレース内容ではないですが、今回はレース前に日本郵便中国支社様へご挨拶に行かせていただき、応援に駆けつけてくださった多くの皆様の前で結果だけは残せたことが心の救いです。

久しぶりに表彰台を共有できましたが、実力でもぎ取った表彰台だったらもっとうれしかったと思います。

最終戦は去年優勝争いをしていた中、最後の最後に優勝を逃してしまったので、今年は去年の悔しさを忘れないように精一杯頑張りたいと思います。

今回もたくさんのご声援をありがとうございました!
 
 
 

ST1000クラス #36 高橋巧選手コメント


高橋巧
 

レース展開が棚ぼたの2位という形だったため納得できない部分もありますが、何よりも日本郵便の社員の皆様や赤いTシャツを着て応援してくださった皆様を表彰台の上から見ることができ、うれしかったです。

またイベントブースで行ったトークショーの際に皆様から『おめでとう』と言っていただき喜んでもらえたところだけはよかったと思います。

思ったように走ることができませんでしたが、リザルトとしては2位なので久々の表彰台でホッとしています。

今回は皆様の応援のおかげでこのようなラッキーが生まれたと思っています。

次戦の鈴鹿は今年100周以上走っているサーキットです。

誰よりも走り込み得意なサーキットでしっかりと実力で優勝できるように頑張ります!
 
 
 

J-GP3クラス #14 岡崎静夏選手コメント


岡崎静夏
 

今回もたくさんの応援をありがとうございました。

レース前に日本郵便中国支社様へお伺いさせていただき、改めてたくさんの応援をいただいていることを実感しウイークに入りました。

走っている際もグランドスタンドや他のコーナーで多くの社員の皆様の姿を見れ、旗を振っていただきとてもうれしかったです。

決勝中に頑張ろうと強く思っていたのですが、結果的には頑張れきれず・・・

今年のチームのテーマである『攻』という部分が足りなかったのが、今回の敗因だと思います。

マシンのセッティングも良くなってきていますし、ライダーとしても落ち着いて考えながら走ることができました。

しかし落ち着きすぎてしまった岡山ラウンドになってしまったので、最終戦の鈴鹿はテーマの『攻』を体現できるように作戦を考え過ぎず攻めていきたいです。

いい結果報告ができるように次戦頑張ります。

鈴鹿も現地で応援していただけたらうれしいです。

よろしくお願いいたします!
 
 
 

J-GP3クラス #7 若松怜選手コメント


若松怜
 

今シーズンは厳しい状況でしたが、たくさんの応援がある中で優勝できとてもうれしいです。

走っている最中も旗を振って応援してくださる方を見て勇気をもらいました。

最後にチェッカーを受けた時も手や旗を振っていただき、その想いに応えることができてよかったと思います。

予選では無駄な転倒をしてしまいチームに迷惑をかけてしまいました。

ダメ出しもありましたし、転んで悔しくて悲しかったです。

それでも監督や小山選手、裕紀選手、巧選手からたくさんアドバイスをいただいて、元気づけられて『落ち込んでいる場合じゃない』と思い、気持ちを切り替えることができました。

手島監督や先輩ライダーの皆さんにとても感謝しています。

今回は4連勝をしていた尾野選手が転倒した上での結果なので、次はちゃんと争って勝ちたいです!
 
 
 

手島雄介監督コメント


手島雄介
 
 

まず日頃よりご支援いただいております日本郵便株式会社、Honda Dream、NTTコミュニケーションズの皆さまをはじめ、多くのスポンサー様に御礼申し上げます。

今回の岡山大会は前戦で得た前進感を更に前に進めるべく挑みました。

今回も大きな一歩ではなく、少しづつチームのみんなで前へ進めていった結果、J-GP3クラスの若松選手が全日本初優勝を飾り、我々チームにとっても今季初優勝となりました。

本当に皆さまのお陰です、ありがとうございました。

またST1000クラスの両高橋選手(高橋裕紀・高橋巧)が前車の転倒もあり最終的には二人が表彰台獲得する形になり、ST600クラスの小山選手は前戦で負傷した中で非常に粘り強い走りを展開し無事Honda勢トップでチェッカーを受け、岡崎選手も攻めの走りをし10位と、我々にとって岡山大会は非常にいい大会だったと思います。

今シーズンはこれまで様々な苦労や壁が立ちはだかる中、レースは“人生の縮図”だと勉強させて頂く機会が多く、レースに参加をしていると日々の変化を強く感じます。

そしてそれは日常生活でも同じだと思います。

様々な変化と挑戦の繰り返しで社会が成り立つ中、我々は役割をいただき走ることでそれに立ち向かう姿を表現しながら伝えていく活動をさせて頂いており、今回の結果は変化する日々の中で常にベストを尽くす努力を行っていないと真正面からは喜べない結果だったと思います。

確かにラッキーなシーンはあったと思いますが、実際にレースは約40台のライダー達が一斉にスタートをしてチェッカーを受けることで順位が決まるものであり、これがレースです。

日常生活も同じようなことが多々あるかと思います。

今回のようなレースのシーンから一つでも二つでも皆様にメッセージを届けられたら幸いです。

今後も皆様にメッセージ性のあるレース展開を繰り広げられるように精進して参ります。

今回もありがとうございました。

引き続きよろしくお願い申し上げます。
 
 
 

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