2023 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦 筑波大会
2023 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦 筑波大会
2023年6月18日(日)公式予選・決勝 天候:晴れ時々曇り コース:ドライ
茨城県・筑波サーキット(1周=2.070km)
観客動員数 3200人
J-GP3
#14 岡崎静夏
予選:19番手(1'01"344)
決勝:10位
#7 若松怜
予選:8番手(1'00"327)
決勝:2位
若松怜が2位! 岡崎は10位となりポイントを獲得!!
若松怜が2位! 岡崎は10位となりポイントを獲得!!
茨城県・筑波サーキットで全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦が開催された。
今年もJ-GP3クラスのみとなり、日本郵便Honda Dream TPからは岡崎静夏と若松怜がエントリー。
全日本一のタイトなコースを攻めていった。
レースウイークは金曜日の午後の特別スポーツ走行から始まり、土曜日にも午前、午後とセッションがあり、日曜日の午前中に公式予選、午後に25周の決勝というスケジュール。
梅雨の真っただ中にも関わらず、天候に恵まれ、いずれもドライコディションとなったが、気温も上がり厳しい暑さの中での走行となっていた。
土曜日は、気温が高くなったこともあり、コンディションに合わせたマシンセットを詰めながらピットインアウトを繰り返す。
若松は、気温の暑くなった2本目に記録した1分00秒487がベストとなり7番手。
岡崎は1本目にマークした1分01秒406で16番手となっていた。
トップは1分00秒フラットだけに、公式予選では59秒台に入れて来ることが予想された。
もちろん若松も、そこに加わっていく予定だった。
12周目の1コーナーで転倒が発生したため赤旗中断。
12周目の1コーナーで転倒が発生したため赤旗中断。
30分間で争われた公式予選。
若松はセッション中盤に1分00秒327をマークし、さらにタイムアップを狙ったが更新することができず8番手と3列目からのスタートとなっていた。
岡崎も1分00秒台には入れたいところだったが、セッション終盤に記録した1分01秒344がベストとなり19番手。
午後になり雲が出て来たものの暑さは変わらず気温は33.5度、路面温度は47.4度という真夏と変わらないコンディションでレースはスタートした。
若松はスタートでやや出遅れてしまい、これが焦りにつながってしまう。
オープニングラップを8番手で終えると2周目に1台、4周目に1台をかわし6番手、7周目には5番手に上がるが、トップグループに差をつけられてしまっていた。
しかし、12周目の1コーナーで転倒が発生したため赤旗中断。
レースは、残り14周でリスタートが切られることになる。
岡崎は14番手につけていた。
若松は自己最高位を更新!
若松は自己最高位を更新!
若松は4番手グリッドからのスタートとなり、今度こそトップ争いに加わっていこうと気合いが入る。
2度目のスタートはインにオーバースピードで入っていくが、うまくポジションを取れずに出遅れてしまう。
それでも気合い十分の若松は、ペースアップしていくと予選を上回る1分00秒092をマークしてトップグループにつける。
このタイムは、このレースのファステストラップとなっていた。
だが、目の前で木内選手が転倒したあたりからトップ2から徐々に遅れをとってしまう。
それでも3番手でゴールし、今シーズン初表彰台に上がった。
暫定表彰式の後、2番手のライダーに30秒加算のペナルティが課されたため正式結果は2位となり、自己最高位を更新する結果となった。
一方、岡崎も自身の予選タイムを上回る1分00秒905をレース中にマーク。
三つ巴のバトルを戦い抜き11番手でゴール。
一つ繰り上がり10位という正式結果となった。
J-GP3クラス #14 岡崎静夏選手コメント
今回もライディング面でアップデートしていったのですが、うまく噛み合わずにレベルアップ仕切れませんでした。
決勝で予選タイムを上回ることができたので、そのタイムを予選で出すことができていれば、また違ったレース展開になったと思います。
今回の筑波でシーズン前半戦が終わりました。
ここまで前戦でポイントを獲得できていますが、目指しているのは、もっと上なので、このインターバルでは、フィジカル面のトレーニングはもちろんですが、メンタル面やライディング面でもレベルアップできるように後半戦に備えていきます。
今回も多くの応援が力になりました。
ありがとうございました。
J-GP3クラス #7 若松怜選手コメント
トップグループに離されてしまっていたので、赤旗中断はボクにとっては幸運でした。
チームの皆さんからも“これはチャンスだ!”と言われたので気合いを入れて挑みました。
スタートは失敗してしまったのですが、すぐにトップグループに追い付くことができました。
木内選手が転倒し、3台の争いになるかと思ったのですが、自分自身に余力がなく、ついていくのが精一杯でした。
結果的に2位になり、自己最高位を更新することができましたが、今度はしっかりゴールしての順位で最高位を更新したいと思っています。
日本郵便様の応援団を始め、多くの方が応援に駆けつけてくださったので、表彰台に上がった姿を見て頂けたのは、嬉しかったです。
これからも応援よろしくお願いいたします。
手島雄介監督コメント
まず日頃よりご支援いただいております日本郵便株式会社、Honda Dream、NTTコミュニケーションズの皆さまをはじめ、多くのスポンサー様に御礼申し上げます。
筑波大会ではJ-GP3クラスのみの開催の中、サーキットまでたくさんの方が応援に駆けつけてくださり誠にありがとうございました。
今大会では若松怜選手が2位表彰台を獲得し、当チームとしては参戦する全3クラスにおいて表彰台獲得のコンプリートを達成しました。
本人も前戦で悔しい思いをし、もがく中で獲得した表彰台だったと思います。
このようなストーリーがあるからこそ私たちは前に向いていけますし、皆様とこの想いを共有できることが本当の役割であると思っています。
また、表彰台という場に登れる3名の選手に入ることがどれだけ難しいことかを感じた前戦のSUGO大会で、その際にお伝えした”質の高い反省”という言葉通りに2名の選手が1カ月間に行ったことや、皆様とトライした結果が今回のリザルトに繋がりました。
皆様と一緒にとった表彰台は最高の時間です。
しかしこの結果が終わりではなく、次戦のためのエネルギーに変えることが本当に大切な作業だと思います。
この夏の期間を利用し、より一層皆様とOne Teamになれるよう精進して参ります。
引き続きよろしくお願い致します。