2021 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦 in OKAYAMA
スーパーバイクレース in OKAYAMA
2021年
9月4日(土):公式予選 天候:曇り コース:ドライ
9月5日(日):決勝 天候:晴れ・曇り コース:ドライ
岡山県・岡山国際サーキット(1周=3.747km)
観客動員数:4,700人(2日間合計)
ST600
#3 小山知良
予選:4番手(1'36"635)
決勝:14位
ST1000
#13 伊藤和輝
予選:5番手(1'34"541)
決勝:11位
小山、伊藤、共に痛恨のペナルティ。最終戦オートポリスで巻き返す!
全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦が9月4日(土)・5日(日)に岡山県・岡山国際サーキットで行われた。
7月の第5戦鈴鹿から、8月初旬に先に最終戦オートポリスの事前テストがあり、今回の岡山ラウンドの事前テストは、レースウイークの前週に行われた。
第5戦鈴鹿で今シーズン2勝目を挙げ、ポイントリーダーとして今回の岡山ラウンドを迎えた小山は、事前テストからマイペースで、いつも通りチームと相談しながらマシンセットを進めていた。
一方、高橋裕紀の代役として3戦目となる伊藤和輝は、自身のセッティングをハード面はもちろん、ライディング面でも見直し、チームもデータを見ながら、バイクのポジションを改善し、より乗りやすい状態にしていった。
レースウイーク初日となった金曜日は、雨模様となりウエットコンディション。
午前中は、かなり雨量が多かったが、午後は雨も弱まり、小山は3番手、伊藤は10番手につけていた。
公式予選は、曇り空となり路面はほぼドライコンディションとなったが、ST1000クラスのセッション序盤はウエットパッチが少し残っていたため、セッション終盤が勝負となった。
伊藤は、ここで5番手につけ2列目を確保。
小山も4番手と2人ともセカンドロウからのスタートとなった。
伊藤は、朝のウォームアップ走行で1分34秒351と予選タイムを上回り自己ベストを更新。
決勝に向けて自信を深めていた。
しかし、スタートで出遅れてしまい新シケインには10番手で進入。
その後2台をかわしオープニングラップを8番手で戻って来る。
2周目に1台、3周目に1台と6番手にポジションを上げると、さらに8周目には前田選手をかわして5番手に浮上する。
だが、快進撃もここまでだった。
前方を走るライダーとは、ラップタイムがほぼ同じで、その差は縮まらない。
逆に背後からは榎戸選手が迫ってきていた。
残り2周で前を走っていたライダーが転倒したこともあり、伊藤は4位でフィニッシュするが、レース後に黄旗区間での追い越しのペナルティを受け、30秒が加算され11位という結果になってしまう。
そして、この日最後のレースとなったST600クラス決勝が始まる。
小山は、レッドシグナルが点灯した際、僅かに動いてしまう。
小山自身も把握しており、ジャンプスタートによるピットスルーペナルティが表示される。
すぐにペナルティをこなした小山だったが、最後尾近くまでポジションを落としてしまう。
そこからは、1台でも多く抜き、1ポイントでも多く獲得することを考えながら追い上げて行った。
19周を走り切り14位でゴールし意地の2ポイントを獲得した。
シリーズランキングでは、トップから15ポイント差の暫定3位に降順。
最終戦オートポリスは、勝つことだけを考え、最後まであきらめずに戦うだけだ。
小山知良コメント
レース人生初のジャンプスタートをここでやるとは夢にも思いませんでした。
レッドフラッグ退去からシグナルが点灯するまで10秒以上あり、通常よりも、かなり長かったため、クラッチに熱が入り過ぎてしまい、クラッチがつながってバイクが動いてしまいました。
すぐにペナルティの表示が出たので、ライドスルーをこなし最下位付近まで順位を落としましたが、1ポイントでも獲ろうと全力で走りました。
悔しさしかありませんが、起きてしまったことを悔やんでも仕方がないので気持ちを切り換えて、最終戦オートポリスは勝つことだけを考えて臨みます。
日本郵便様を始め、スポンサーの皆さん、ファンの皆さん、今回も多くの応援ありがとうございました!
伊藤和輝コメント
代役参戦3戦目になり、今回が事前テストから一番順調に来ていました。
高橋裕紀選手のセットから自分自身のライディングに合うマシンにアジャストし、チームのおかげで、すごく乗りやすくなってきていたのでトップ争いもできる自信がありました。
しかしスタートで出遅れてしまい10番手。
そこから追い上げて渡辺選手の後ろまで行きましたがペース的に同じだったので、1周目の差が、そのままの差になっていました。
最終戦オートポリスは、序盤の走りを改善して表彰台を狙えるように精一杯走ります。
手島雄介代表コメント
まず日頃よりご支援いただいております日本郵便株式会社、Honda Dream、NTTコミュニケーションズの皆さまを始め、多くのスポンサー様に御礼申し上げます。
今回の岡山大会は緊急事態宣言下で開催され複雑な気持ちではありましたが、皆様の応援を糧に戦わせていただきました。
しかし結果は両選手ともペナルティを受けるという皆様には大変申し訳ない形となってしまいました。
この結果を真摯に受け止め、ここからさらに前を向き戦っていく姿を表現者として、次戦九州大会ではお見せできるように精進して参りたいと思います。
今後もご支援よろしくお願い申し上げます。