2020 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦


2020 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦
SUPERBIKE RACE in MOTEGI

2020年10月
17日(土)予選 天候:雨  コース:ウエット
18日(日)決勝 天候:晴れ コース:ドライ
観客動員数 13500人(2日間合計)

ST600
#1 
小山知良 
予選:9番手(2'04"049)
決勝:2位

ST1000
#23 
高橋裕紀 
予選:P.P.(2'02"237)
決勝:2位

 


 

2020 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ


 

 

2人とも悔しい2位も意地を見せた


全日本ロードレース選手権シリーズも第4戦を栃木県・ツインリンクもてぎで迎えた。

コロナ禍で何とか開幕した2020年シーズンも、今回を含め残り2戦。

ST1000クラスの高橋裕紀は、連勝記録を、ST600クラスの小山知良は、少しでも、その差を詰めていきたいところだった。

今回も事前テストはなかったため、前週のスポーツ走行におもむき、ウエットとドライ、両方のコンディションで走ることができレースウイークに備えていた。



木曜日の特別スポーツ走行から始まり、金曜日のART走行と気温は低かったもののドライコンディションで走ることができ、小山と高橋はマシンセットを進めながらタイムも縮めて来ていた。

金曜日の1本目で高橋は転倒を喫したが、ケガはなく、マシンも軽傷だったため大きな影響はなかった。

小山もセッティングの方向性を今ひとつ決めきれなかったものの、よくない部分を切り捨てていき、着実に前進していた。


 

公式予選の行われた土曜日は天気予報通り雨に見舞われウエットコンディションでタイムアタックが繰り広げられた。

ST600クラスの小山は、このウイークで初めて走るウエットコンディションのフィーリングを確認しながら周回ごとにタイムを上げて行く。

予想以上にグリップがよくタイムも上がるが周りもタイムを出しているためポジションが上がらない。


最後に渾身のアタックに入るが、他車にひっかかってしまい不完全燃焼。

それでも最終周がベストタイムとなり9番手3列目からのスタートとなった。



一方、ST1000の高橋は、スポーツ走行でフィーリングのよかったセットにして臨むと、セッション開始早々から別次元のスピードを見せリーダーボードのトップに立つ。

セッション終盤に2分02秒337をマーク。

2番手を1.8秒も引き離す圧倒的なタイムで3戦連続ポールポジションを獲得。

3連勝へ向けて順調にコマを進めていたのだが・・・



そして、いよいよ決勝日を迎える。

朝方は深い霧にサーキットが覆われてしまい、ウォームアップ走行が30分遅れて行われた。

このためST600クラスのレースは2周減算の14周で争われることになる。



3列目グリッドの小山は、ライバルを逃がさないためにも、とにかくスタートから序盤でリスクを負ってでもポジションを上げて行こうと決めていた。

スタートに集中した小山は、7番手で1コーナーをクリアすると4コーナーで6番手、S字コーナー進入で5番手、V字コーナーで4番手に浮上しオープニングラップを終えると、2周目の3コーナーで3番手に上がるとトップ2台を追っていく。

ポジションを上げて行く間にトップ2台と差がついていたが、小山は3周目にコースレコードとなる1分53秒869をたたき出すと着実に、その差を詰めていく。

レース中盤に、ようやく2番手を走る長尾選手に追いつくと9周目の5コーナーでパス。

トップを走る岡本選手を追いプレッシャーをかけて行く。

残り2周となったところでコンマ3秒まで迫るが、あと一歩及ばず2位でチェッカー。



ST1000クラスの高橋も好スタートを切るものの、名越選手がさらにいいスタートを切り2番手につけ、オープニングラップから一騎打ちのトップ争いとなる。

決勝朝のウォームアップ走行まで全セッションでトップタイムをマークしていた高橋だったが、決勝ではコンディションのせいなのか一番いい状態ではなかった。

そのためなのか加速で離されてしまい、名越選手のテールを捕らえながらも、なかなか勝負できるところまで行くことができずにいた。

しかし11周目にファステストラップをマークすると、最終ラップのヘアピンの加速に全神経を集中。

ダウンヒルストレートでスリップストリームに入り90度コーナーで勝負を仕掛ける。

名越選手もレイトブレーキングをしていたが、さらに奥まで突っ込みインからパスするが、立ち上がりでクロスラインを取られ万事休す。

惜しくも3連勝はならなかったが2位に入りタイトル獲得に王手をかけて最終戦に臨む。




 

小山知良コメント


このレースウイークは岡本選手が本当に速かったので、どれだけプレッシャーをかけられるかを考えていました。

グリッドが3列目だったので序盤で逃がさないようにリスクを負ってでもポジションを上げることを考えていました。

4周目の4コーナーでハイサイドを食らい太ももを強打し、痛みに耐えながらシフトミスしながらも、いいペースで走ることができました。

今回は、バイク的にも自分的にも限界を超えるライディングができたので、全てを出し切りました。

最終戦は守るものは、何もないので、とにかく攻めるだけですね。

今回も多くの応援ありがとうございました!

 

高橋裕紀コメント


金曜日までにドライコンディションのセットは、かなり煮詰まっていたので、朝のウォームアップ走行で確認して、いい状態のはずだったのですが、決勝のコンディションの違いからか、一つ前の状態になってしまいフィーリングが変わっていました。

何とか勝負したかったのですが、名越選手の走りが素晴らしく最終ラップになってしまっていました。

さすがに一度も勝負しないで終わることは、プライドが許さなかったですし、勝ちたかったので90度コーナーで勝負しました。

今回もチームを始め応援くださった皆さんのおかげで頑張れました。

最終戦鈴鹿でも勝ち狙って全力で走るので、引き続き応援よろしくお願いいたします!

 

手島雄介代表コメント


まず日頃よりご支援いただいております日本郵便さま 、Honda Dream様、NTTコミュニケーションズ様をはじめ、多くのご支援者の方に御礼申し上げます。

今大会はチャンピオンシップに対してとても重要なレースと位置付けて、事前テストも厚みを持って行いました。

結果的には両クラスとも2位と悔しい結果となりましたが、小山選手はレース中にコースレコードをたたき出し、高橋選手も最終ラップの意地のバトルを見せてくれて、いい意味でライダーの本音が出たと思っております。

今シーズンの短期決戦を考えるとデータは多くとれた大会となり、最終戦の鈴鹿大会まできっちり分析解析を進めシーズンを素晴らしい形で終えられるよう邁進して参ります。

今大会で高橋選手のチャンピオン獲得を期待されてた皆様にはもう少しお待ち頂く形になりました事申し訳御座いません。

鈴鹿で決めます。引き続き宜しくお願い致します。