2024/T.Pro サーキット走行会
2024年、11月19日(火)筑波サーキットコース1000を貸し切って、Tプロサーキット走行会が開催された。
今回で3回目となるTプロ主催のサーキット走行会には、80名のお客様が参加され笑顔の多い楽しい1日となった。
Tプロが主催するサーキット走行会には、TプロのライダーやTプロファミリーライダーが参加し、プロのライダーと一緒にサーキットを走れるのが特徴となっている。
今回は怪我で不参加となった小山知良選手の代わりに、急遽ファミリーライダーの岩田悟選手の参加が決まった。
他にも、ライダーは引退しましたが、高橋裕紀君がアドバイザーとして参加をしてくれた。
前日まで雨が降り天気が心配だったが、当日は朝から晴天となり絶好のサーキット日和となった。
11月の下旬ということで天気は良くても路面温度は低いことから、サーキット走行は注意が必要な所。
そんな所も含めて、まずは監督の手島から皆さんにご挨拶と注意事項を話し、その後ライダー全員から一言ずつご挨拶。
参加者の皆さんと、準備運動をして1日が始まった。
一般的なサーキット走行会とは違い、Tプロのサーキット走行会は、安全に楽しく走ることに重きを置いている。
サーキット走行未経験者でも楽しめる企画となっているため、女性ライダーも気軽に参加できる人気の走行会。
そのため、関東のみならず遠方からの参加者も多い。
また、ライダーとの距離も近いことで、憧れの選手と普通に会話が楽しめるのもファンにとっては楽しみの一つでもある。
初心者から上級者まで楽しめる走行会
今回も、はじめてサーキットを走る人に向けた、エンジョイクラス。
サーキット走行の経験者向けの、スポーツクラス。
ナンバーや保安部品が無く、サーキット走行のバイクで走る、レーサークラスと、3つのカテゴリーに分けて走行する。
またサーキット走行がはじまる前は、ウォーミングアップも兼ねたライディングレッスンをしている。
バイクを操作する上での体重配分であったり、目線の動かし方、アクセルの開け方など、プロライダーから直接指導してもらえる人気の企画だ。
こちらは自由参加になっていますが、プロライダーから直接指導してもらえる経験は中々ないので、多くの方が参加してくれた。
皆さん、本当に楽しそうで、ニコニコしながらアドバイスを受け、何度も繰り返すうちにどんどん上達していくのが感じられるほどだった。
人気の激観デモ走行
プロライダーによる、人気の激観デモ走行では、参加者全員がサーキットの中に入り、プロの走りを間近で見る事ができる。
サーキットの外側から見るのではなく、サーキットの内側から見る走行は、選手に手が届きそうなほど近くて迫力満点だ。
参加者の皆様は、歓声をあげながら憧れの選手を目で追いかけていた。
プロのライダーからすれば全開にはほど遠く、転ばないように走ってるのかもしれないが、あまりの速さに次元の違いを感じる。
こんな近くでプロの走りを見ることは中々出来ることではない。
しかも排気量は無視して、600ccも250ccも一緒に走る光景は圧巻だった。
筑波のコース1000は、むしろ250ccに有利なサーキットなので、600ccを250ccで追いかけるバトルも見応えがあった。
プロライダーとタンデム走行
今回は当日に急遽決まった企画があり、プロのライダーとタンデムをしてサーキットを走ることができた。
当たり前だが、お客様を後ろに乗せての全開走行はできない。
でも、憧れのライダーの後ろに乗りサーキット走行をできると言う夢の時間を堪能してもらえた。
このタンデム走行には、手島監督も参加して現場を盛り上げた。
手島監督は、走りながらタンデムした参加者に声をかけ、ライン取りやブレーキングのポイントなどを伝えていた。
後ろに乗った参加者の皆さんが、「楽しかったー」と満足気な表情がとても印象的だった。
バイクは後ろに乗るのも技術が必要で、上手な人が後ろに乗ると走りやすいのです。
こうした取り組みも、安全に街乗りをするきっかけになってくれたらと思う。
3つのカテゴリーにわかれた走行会
Tプロの走行会は3つのカテゴリーにわかれており、エンジョイクラス、スポーツクラス、レーサークラスと各クラス共、1回15分の走行を3回走ることができる。
15分なんてあっという間と思われるかもしれないが、サーキットで15分間真剣に走ると汗だくになるほど体力を消耗する。
Tプロとしては、そんな安全面も考慮しての時間配分をしている。
参加者の中には、走行前にタイヤウォーマーを使っている方もいて、楽しみながも真剣な方が多い。
サーキット走行をする為に、ゼッケンを付けたり、ウインカーやライトにガムテープを貼るなど準備をすすめていただく。
駐車場のあちこちから、暖気をするエンジン音が聞こえ始める。
バイクの車検を通してもらい、ツナギに着替えていよいよサーキット走行が開始される。
初心者向けのエンジョイクラス
エンジョイクラスには先導者が付き、サーキット走行が初体験の人も安心して走ることが出来る。
サーキット走行の経験がなくても、ゆっくり走っても、誰にも文句を言われることなく楽しめることで女性の参加者も多いのが、このエンジョイクラス。
ナンバーもミラーも付いた車両なので、乗って来たバイクでそのまま走る人が多いのも特徴。
とにかく楽しく、とにかく安全に、サーキット走行を体験してもらえました。
憧れのライダーに先導して走ってもらえるのも嬉しいこと参加者は話していた。
今回は、登録者20万人超えの人気ユーチューバーである、せんちゃんも参加してくれて会場を盛り上げてくれた。
中級者向けのスポーツクラス
スポーツクラスはナンバーや保安部品が付いた車両での走行となり、この点に関してはエンジョイクラスと同じ。
ただ先導者がいない代わりに、参加者に混ざってプロライダーも走っている。
自分のペースで楽しくサーキットを満喫してもらうのがスポーツクラス。
サーキット走行経験者が対象でツナギを着用しての走行となる。
このスポーツクラスは本当に速い方が多く、プロが口々に「皆さんめちゃくちゃ速い」と驚いていた。
上級者向けのレーサークラス
上級者向けのレーサークラスは、その名の通り保安部品などがないレース車両での参加となる。
レース車両でなくても保安部品を外した車両で、サーキット走行の経験者であれば参加できるクラスとなっている。
本格的なレースマシンも持ってきている人も多く、一番レベルの高いクラス。
とは言え、危険な走行をする参加者もなく、お互いにリスペクトしながら安全マージンを残して走ってくれていた。
これも、上手な人同士だからできることなのかもしれないが、大人の走行会といった雰囲気だった。
このクラスはガチ勢が多く、一緒に走るプロも本気になって参加者さんを追いかけていた。
皆さん真剣で熱い走りを見せてくれた。
各クラス共、参加者の皆様は走れば走るほど速くなっていくのを感じる。
休憩時には、プロのライダーからアドバイスをもらう人、ブースとして出店してくれたテントを見て回る人、お弁当を食べたり、仲間と雑単したり、皆さん楽しそうに過ごされていた。
この時期は日没も早く、気づけば夕日が綺麗な時間となっていた。
解散は自由となり、各自で片付けをして帰宅の準備が進む。
Tプロとして来年も、走行会だけでなくファンの皆様に楽しんでいただける企画を色々と考えています。
次回もTプロの企画を楽しみにしていただければ嬉しく思います。
今回は、Tプロ走行会にご参加ありがとうございました。
ギャラリー
作成者:杉浦央晃