2018 アジアロードレース選手権 第4戦

Idemitsu Honda Racing India by T.Pro Ten 10
Madras Motor Race Track,India
August 03-05, 2018
 
ST600
#23 羽田太河
予 選 :6番手
レース1 :3位
レース2 :3位
AP250
#80 セス・ラジブ
予 選 :19番手
レース1 :13位
レース2 :16位

#81 アニシュ・ダモダラ・シェティ
予 選 :20番手
レース1 :DNF
レース2 :19位

2018 アジアロードレース選手権 第4戦 インド・マドラスモーターレーストラック


羽田太河が両レースで3位表彰台に上がる!


約2カ月のインターバルで開催されたアジアロードレース選手権(ARRC)シリーズ第4戦インド。

ここは、チームにとってはホームラウンドとなるレースだけに、いい結果を出しておきたいところだ。

羽田は、昨年も、ここでは両レースで表彰台に上がっており相性のいいコース。

AP250クラスのセス・ラジブとアニシュ・ダモダラ・シェティにとっても走り慣れたコースで自己最高位を更新したいところだ。



日本も猛暑に見舞われているが、インドラウンドも厳しい暑さとなった。

路面温度は、60度を超え、昨年よりもコースが荒れており、体力的に厳しいレースになることが予想された。



走り始めとなった金曜日のプラクティス1では、まずは2番手につけ幸先よいスタートを切ると、マシンセットを順調に詰めて行く。

土曜日午前中に行われた公式予選でもフィーリングは、よく、ちょうど前に目標になるライダーがいたタイミングでタイムアタック。

このままいけばポールポジションかと思われたが、最終コーナーでクラッシュ。

幸いケガはなく、すぐにピットに戻り応急処置をして残り5分でコースに復帰。

ハンドルが曲がった状態ながら6番手タイムをマークし、何とか2列目を確保した。



レース1は、スタート直前のウォームアップ走行で雨が降ってくるが、そのままレースは進行。

タイヤは、全員当然スリックタイヤだったが、シグナルはブラックアウト。

好スタートを切った羽田は、恐怖心をしまい込みトップに食らいついて行く。



アグレッシブな走りを見せる羽田は、トップに浮上し、レースを引っ張るが、思うようにペースは上がらない。

後続も続き、何度も抜かれては、抜き返す展開を繰り返す。

マドラスモーターレーストラックは、長いストレートがなく、曲がり込んだコナーやブレーキングしながら切り返すコーナーが多い。

さらに暑く、路面も荒れていただけにライダーの体力を奪って行く。



何度もトップに立った羽田だったが、レース終盤にかわされ3位でフィニッシュ。

表彰台圏内をキープした。



レース2も厳しい暑さの中でのレースとなった。

レース1からレース2に向けてのアジャストは、特に行わずレース1での経験をレース2に生かすことを考えていた。



レース2でも、前に出られるところで前に出るという積極的なレースを見せるが、トップのライダーが逃げてしまい、ザクワン選手、小山選手と2位争いを繰り広げる。

レース終盤には、伊藤選手も加わり4台による2位争いとなった。

この集団をリードしていた羽田だったが、最終ラップに先輩である小山選手にパスされ、3位でゴール。

精神的にも体力的にも厳しいインドラウンドで2レースとも表彰台に上がって見せたのだった。



AP250のセス・ラジブは、レース1で自己ベストとなる13位でフィニッシュ。

アニシュ・ダモダラ・シェティはレース1ではリタイアとなったが、レース2では、19位で完走を果たしている。
 

選手より一言


羽田太河

チームのホームラウンドですし、ホンダモーターサイクルアンドスクーターインディアのお膝元で2レースとも表彰台に上がることができてよかったです。

初日からいい流れでマシンセットを進められましたし、決勝はいい状態で戦えました。

チームに感謝したいですね。

これで昨年から4レースともインドラウンドでは表彰台に上がっているので相性はいいと思います。

次回のインドネシアも相性のいいコースなので表彰台を狙って行きたいと思っています。
 

手島雄介監督

今回はチームのホームコースと言うこともあり出光ルブインドの上田康平社長、ホンダモーターサイクルアンドスクーターインディアの加藤稔社長を始め、5000人を超えるお客さんも駆けつけてくださったので、羽田の表彰台をお見せできましたし、ラジブもベストリザルトを残してくれました。

レースの魅力を多くの皆さんに発信できたと思いますし、もっとインドライダーを成長させて、チームとして存在感を出せるようにしていくことが重要なミッションだと言うことをあらためて感じました。

今回も多くの応援、本当にありがとうござました。